「とんでもないチャレンジ」 livedoor、検索エンジンをNAVERに変更 広告は3分の1に
「とんでもないチャレンジだと思っている」――ライブドアはこのほど、PC向けポータルサイト「livedoor」で、NAVERの検索エンジンの採用をスタートした。検索連動広告の本数を従来の3分の1に減らすなど思い切った変化も。エンジンの切り替えで他社ポータルと差別化した上で、短期の収益を求めずにユーザビリティを優先。「livedoorで検索しよう」というユーザーの拡大に腰を据えて取り組んでいく。
「livedoor ID」でNAVERのサービスを利用できる機能も9月1日からスタート。Nドライブ、pickなどが使えるようになる。
ライブドアは5月からNHN Japanの傘下に入り、NHN JapanグループのNAVERとの連携を進めてきた。“検索エンジンのNAVER化”はその一環で、Web検索のエンジンはGoogleから、画像はBaiduから、動画はWoopieから、ブログは自社エンジンからNAVERに切り替えた。新たに「NAVERまとめ」も利用できるようにし、NAVERの横断検索「統合検索」にも対応した。
一方、商品検索やディレクトリ検索はlivedoorのものを継続し、統合検索結果ページに表示するなど、独自の機能も残している。
Googleの検索連動広告は引き続き採用するが、検索結果に表示する広告の数は約3分の1に削減。エンジンをGoogleからNAVERに切り替えたことで、検索エンジンの使用料などのコストが減ったこともあり、ユーザービリティーを考慮して「思い切って減らした」と、ライブドアの窪島剣璽 検索ビジネス部長は話す。
NHN傘下に入ってからのライブドアは、短期的な収益化を求めるより長期的な視点でサービスに投資する方針に転換しているという。検索事業は「ライブドアの売り上げの大きな部分を占める」(窪島部長)ため、以前は収益を優先せざるを得ない状況だったが、今後はユーザー視点に回帰する方針だ。
Googleのままでは「ほかと差別化できない」
検索エンジンをNAVERに変えたのは、「ネットリテラシーが高いlivedoorユーザーが満足するサービスを提供する」ためという理由もある。
これまでもlivedoorでは、画像検索でBaiduを、動画検索でWoopieを使うなど、各分野で“尖った検索エンジン”を採用し、ほかのポータルと差別化する方針をとってきたが、それはWeb検索も同じ。Googleのままでは「ほかのポータルと差別化できない」(窪島部長)と考えたという。
「ソーシャルサーチを重視しており、ネットをよく使っているユーザーの利用が高い」(ライブドア広報・林史子さん)というNAVERは、livedoorユーザーと相性が良いと見ている。一足先にNAVERを採用していた画像検索は、切り替え後にユニークユーザー(UU)が30%増えるなど好評だ。
NAVERの採用で、livedoorのUUを30%増やす計画。「能動的にlivedoorで検索しようと思わせるのは、とんでもないチャレンジ」(窪島部長)だが、達成に向けては「Googleで検索しても見つからないものが見つかるという成功体験をいかに増やしていくか」が肝だと考えている。
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