3Dやバーチャルリアリティーなどデジタルコンテンツ関連のイベント「デジタルコンテンツEXPO 2010」(東京・日本科学未来館、東京国際交流館)が10月14日に開幕した。東芝の裸眼3Dテレビや、「ラブプラス」のキャラに“触れる”装置などさまざまな展示のほか、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーがビジネスモデルを語る講演なども予定されている。17日まで。
専用眼鏡不要で3D映像を楽しめる「グラスレス3Dレグザ」は、初の一般公開となったCEATECでは1時間以上待つほどの行列ができたが、記者が14日正午ごろにブースを訪れた際には、待ち時間なしですぐに見ることができた。
テレビには花の映像が映し出されており、1〜2メートル程度の距離から正面に立つと、花びらの広がっている様子から奥行きを感じることができた。4メートルほど離れてみたところ、立体感が失われたように感じた。
次世代のコンテンツ技術を展示する「ConTEX」も。テーマは「クール・ガラパゴス」で、多様な日本の技術を世界に発信するための架け橋となるという思いを込めており、「ラブプラス」に登場する3人(高嶺愛花、姉ヶ崎寧々、小早川凛子)の3DCGを触った感覚が味わえる「RePro3D」などユニークな展示を楽しめる。
RePro3Dは東京大学と慶応義塾大学の共同研究で、3DCGが映し出された空間を上からのぞく装置と、人差し指に巻く専用のベルトを組み合わせた。指にベルトを巻き、CGに近づけてつんつんと押す動作をすると、ベルトが伸縮して、指先を刺激。キャラに触れて指先が押し返されたような感覚を味わえる。
2足歩行の美少女ロボ「HRP-4C」が歌とダンスを披露するライブも16日、17日に行われる。振り付けはダンサーのSAMさんがプロデュース。「Every Little Thing」のボーカル持田香織さんの歌まねにも挑戦する(関連記事:美少女ロボ「HRP-4C未夢」と「ぼかりす」を結ぶ産総研内コラボ「ぼかうお」とは?)。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーがジブリのビジネスモデルを語る講演(16日午前11時10分〜)や、ガジェットなどの“擬人化”と日本のものづくりについて議論するシンポジウム(16日午後1時半〜)、ニコニコ生放送を使ったライブ配信を学べるワークショップ(16日午後2時〜)などイベントも注目だ。
デジタルコンテンツEXPOの様子は、公式Twitterアカウント「@dcexpo」やUstreamでも楽しめる。開催概要や会場内の地図をチェックできるiPhone/Androidアプリも公開されている。
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