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» 2010年10月28日 10時18分 UPDATE

すぐに異常が分かる小型乳がん検査装置、英大学が開発

X線や超音波ではなく無線センサーを使って、リアルタイムに胸部スキャン画像を生成できる装置を英大学の研究者が開発した。ポータブルで、自宅でも利用できる。

[ITmedia]

 乳がんの検査がすぐにできる小型の胸部スキャナーを、英マンチェスター大学の研究者が開発した。無線波を使い、すぐに腫瘍を検出できるという。

 無線波や電磁波を乳がん検査に使う技術はこれまでにもあったが、スキャン結果の画像を得るのに数分かかり、病院など専門の施設で実施する必要があった。しかし同校のウー・ジーポン教授が開発した装置では、リアルタイムで画像を表示でき、悪性あるいは良性の腫瘍がはっきり分かるという。装置は弁当箱程度の大きさで、一般診療所や自宅でも使える。

 カップ状のスキャナーを胸に当てると、センサーが正常な細胞と異常な細胞の誘電性を比較し、異常をコンピュータの画面に赤く表示する。1秒間に最大30のスキャン画像を生成可能だ。下着を着けたままでも検査できるという。

ah_scan.jpg スキャン結果をPCに表示

 乳がん検査には通常、X線を使ったマンモグラフィが用いられている。この手法は50歳以上の女性の場合は最高95%の精度だが、それより若い女性の場合は60%程度まで精度が落ちる。ウー教授は、この装置があれば、場合によっては不要なマンモグラフィ検査を避けられるとしている。

 「まだ研究するべきことはあるが、このシステムは新たな乳がん検査の手法をもたらす大きな可能性を持っている」(ウー教授)

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