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Microsoft決算、WindowsとOfficeが好調で2けた台の増収増益

» 2010年10月29日 07時31分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftが10月28日(現地時間)に発表した同社第1四半期(7〜9月期)決算は、売上高が162億ドルで前年同期比25%増、純利益は同51%増の54億1000万ドル(1株当たり62セント)だった。4四半期連続の増収増益で、売上高は7〜9月期決算として過去最高を記録した。営業利益は71億2000万ドルで、同59%増だった。企業および個人によるPC買い替え需要に支えられ、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測(売上高158億ドル、純利益が1株当たり55セント)を大きく上回った。

 前年同期の売上高はWindows 7への優待アップグレードプログラムによる14億7000万ドルの繰り延べの影響を受けており、これを除くと売上高は前年同期比13%、営業利益は20%になる。

 すべての部門で売り上げを伸ばしたが、企業および個人のPC需要を背景に、特にOffice 2010やWindows 7が好調だった。Windows 7は発売1周年で累計で2億4000万本以上販売した。

 売上高を部門別でみると、WindowsおよびWindows Live部門が66%増の47億9000万ドル、OfficeやDynamics製品を扱うビジネス部門が14%増の51億3000万ドル、Windows Serverや開発ツールを担当するサーバ&ツール部門が12%増の40億ドル、Xbox、Zune、Windows Mobileなどを扱うエンターテインメント&デバイス部門が27%増の18億ドル、BingやMSNなどのオンラインサービス部門が8%増の5億3000万ドルだった。

 同社COO(最高執行責任者)のケビン・ターナー氏は「われわれのクラウドおよび商業オンラインサービスに対する需要が伸び続けている。同四半期におけるWindows Azureの新規顧客獲得や、最近発表したOffice 365に対する強い関心がそれを物語っている」と語った。

 今後の見通しについては、2011年通年の営業経費の見積もりを前期の発表と同じ269億〜273億ドルと発表した。

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