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» 2011年12月08日 16時27分 UPDATE

通話履歴もメールも残さないAndroidアプリ、NTTソフトが開発

オフィス向けソリューション「ProgOffice」の新オプションとして2012年春に発売する。

[國谷武史,ITmedia]

 NTTソフトウェアは12月8日、通話履歴や電話帳データ、メールの内容をスマートフォン内に保存しないようにするAndroid向けアプリケーションを発表した。オフィス向けソリューション「ProgOffice セキュアオフィスシリーズ」のオプションとして2012年春に発売する予定。

 新アプリは、通話履歴や電話帳データを端末に残さない「ネットワーク電話帳」機能やメールの内容も残らない「セキュアメール」機能を搭載。また、セキュリティ対策として(1)多要素認証、(2)不正インストールの禁止、(3)アプリの改ざん検出とロック、(4)リバースエンジニアリングー――を実装している。

 ネットワーク電話帳での通話は、まずアプリを起動すると社内のProgOfficeサーバに接続。サーバに登録されている電話帳データから相手を指定する。サーバは発信者にコールバックを行うと同時に相手に発信する。両者が応答して通話ができるようになる。これにより、端末に電話帳データを保持する必要がなく、通話履歴も残らなくなる。サーバから相手に発信することで、通話料金は企業が負担することになる。

ntts1208-1.jpg ネットワーク電話帳の機能概要

 セキュアメールではアプリを起動するとサーバに接続してメールの閲覧や送信、添付ファイルの参照が行える。通話履歴や電話帳データと同様に、端末にメールの内容が保存されることはないという。

 セキュリティ対策では多要素認証でIDやパスワード、端末識別、アプリ識別の3段階の認証ステップと採用。盗難・紛失時のリモートロック/ワイプ機能や不正アプリケーションのインストールの禁止、利用中止なども搭載する。さらに退職した社員などの端末からProgOfficeのアプリを管理者が削除できる機能も提供するという。

ntts1208-2.jpg セキュアメールの機能概要

 同社技術センター技術イノベーション部門の生駒勝幸部門長は、スマートフォンのセキュリティリスクとして、端末内に保存されるデータの漏えいやソフトウェアの脆弱性の悪用、不正アプリの侵入、社内ネットワークへの不正アクセスなどを挙げる。スマートフォンには、PC並みのセキュリティ対策が求められるという。

 同社によれば、新アプリのコンセプトはスマートフォンをシンクライアント化させることいい、電話とメールのデータを端末に残さない仕組みを持つアプリは業界初という。生駒氏は、「個人の端末を業務にも利用する“Bring Your Own Device”(BYOD)という考え方も出現し、プライベートとビジネスでの運用の切り分けが重要になる。新アプリはBYODへの対応も考慮している」と述べている。

新アプリに対応するAndroidのバージョンは2.1〜2.3。iOSへの対応は検討中としている。

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