富士通とぐるなびは、スマートフォンや携帯電話で使える富士通の健康増進支援サービス「からだライフ」とグルメ情報サイト「ぐるなび」を連携させ、ユーザーの健康データに応じて飲食店のメニューをリコメンドするサービスの実証実験を始めた。
実験では、富士通川崎工場の従業員にモニターとしてからだライフを使ってもらい、歩数や体重などの健康データを収集、蓄積する。そのデータに基づき、ぐるなびに登録されている近隣飲食店のメニューの中からおすすめのクーポンを発行するという。
発行するクーポンは、例えば「野菜たっぷりや塩分・油分などを控えたメニューなどのカロリー摂取型クーポン」や「事業所から店舗までの歩く距離に応じてお得になるカロリー消費型クーポン」など。これにより、ユーザーは「『食』を楽しみながら、運動や生活習慣の見直しなどに取り組むことができる」(富士通)という。また、対象地域の飲食店への送客効果によって、地域経済の活性化にも役立つとしている。
収集した健康データと店舗・メニュー情報のマッシュアップには、富士通が今年1月に提供を始めたビッグデータ対応PaaS「データ活用基盤サービス」を使用する。同サービスは、企業が異なる種類の大量データを解析して活用できるようにするというもので、富士通は提供当初「新製品や新サービスの開発に役立つ」としていた。
富士通とぐるなびは、この実験を通じて(1)店舗へのモニターの送客率、(2)モニターの利用意向(サイトアクセス率、クーポン利用度、楽しみ・お得感など)、(3)モニターの生活習慣見直しの効果(歩数、食の意識の変化)、(4)店舗の満足度――を検証し、新サービスの事業化を検討していくという。
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