富士通、企業のビッグデータ活用を支援するPaaSを提供開始

富士通は、センシング技術で収集した大量データを企業が活用するための解析プラットフォームをクラウドサービスとして提供する「データ活用基盤サービス」の提供を始めた。

» 2012年01月16日 20時24分 公開
[本宮学,ITmedia]

 富士通は1月16日、“ビッグデータ”と呼ばれる大量の構造化/非構造化データを企業が活用するための基盤をサービスとして提供する「データ活用基盤サービス」の提供を開始した。企業は同サービスの利用で、さまざまな形式のビッグデータを解析し、新製品やサービスの開発、ビジネス上の課題解決などに役立てられるという。

 データ活用基盤サービスは、企業がビッグデータをリアルタイムもしくはバッチで処理し、活用するための技術やリソースをサービスとして提供する。具体的には(1)各種センサーで収集したビッグデータを自動カテゴリ格納技術を用いて効率的に蓄積・管理する「情報管理・統合サービス」、(2)家電などとのデータ送受信を制御する「通信制御サービス」、(3)収集したストリーミングデータをリアルタイムで分析し、ナビゲーションなどを行う「情報収集・検知サービス」、(4)蓄積した大量データを並列分散処理エンジンで短時間で分析する「情報分析サービス」――の4サービスを提供する。

 情報管理・統合サービスを基本サービスとして提供し、その他のサービスはオプションで提供する。価格は全て個別見積もり。

photo データ活用基盤サービス

 また、2012年度第2四半期からは上記の4サービスに加え、蓄積したデータをユーザー同士で交換・融合できるようにする「情報交換サービス」と、データ分析結果をWebサービスに組み込めるようにする「情報利用支援サービス」を提供するという。このほか、蓄積したデータの活用方法などのコンサルティングを行う「データキュレーション」サービスを4月から提供するとしている。

photo データキュレーション

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