「紙とペンにかなり近い」無料手書きアプリ「Note Anytime」、MetaMojiから
MetaMojiは9月26日、モバイル端末向け手書きノートアプリ「Note Anytime」を無料公開した。手書き入力のほか、画像やPDFファイルの読み込み、編集、書き出しなどにも対応し、プレゼン用資料の作成やメモ書きなど幅広い用途を見込む。
タッチ操作で画面を拡大/縮小/回転しながら、手書きで文字や図形を入力できるノートアプリ。指定した部分をグループ化して移動やサイズ変更を行ったり、文字サイズや色を変更したりできる。
作成したノートは、端末内ストレージのほか「デジタルキャビネット」というクラウドストレージに無料で2Gバイトまで保存できる。クラウド上に保存したファイルはiPadやiPhone、Android端末、Windows 8端末など、さまざまなデバイス上から閲覧、編集できる。
また、同社の手書き入力システム「mazec」との連携機能も有償アドオンとして提供する。同機能を使えば、漢字仮名交じりで手書きした文章を変換しながら入力できる。
同日からiPad版を提供し、10月末にはWindows 8版、年末にはiPhone版、来春にはAndroid版も提供する予定。日本語や英語をはじめとする13カ国語でリリースし、「メモ書きから大学ノート、議事録など、幅広く世界中の人たちに使ってもらいたい」と浮川和宣社長は意気込む。
「紙とペンの世界にかなり近づいた」
MetaMojiは、ジャストシステム創業者の浮川和宣氏が妻の初子氏とともに2009年に設立した会社。2011年2月にはmazecを応用したiPad向け手書きアプリ「7notes」を公開し、これまで「多くの人々に支持をいただいてきた」(和宣社長)という。
一方、手書きを基にテキストを入力していく7notesでは「斜めの線は書けないのか」などの要望を受けることもあったという。そこで今回、「文字も絵も、スマートデバイス上でできるものを作ろう」という思いでNote Anytimeを開発、リリースした。
新アプリで特にこだわったのは、手書きで入力する文字の美しさだ。中世ヨーロッパで広く使われていた“羽根ペン”をモチーフに、独自スタイルの「カリグラフィーペン」を開発。ユーザーが手書きした筆跡はそのままに、文字のスタイルを羽根ペン風に変えられるようになっている。
画像はベクターデータになっており、保存した文字はタッチ操作で拡大縮小や変形しても、画質が劣化することはないという。有償版の「カスタマイズカリグラフィーペン」を使えば、ペンの角度など細かいパラメータも調整できる。
「手書きの文字は1つの漢字につき、もともと2バイトの文字なら500倍の1Kバイトくらいになる。全ての文字データを1つのノートにまとめ、膨大なデータ処理を行うので、かなり紙とペンの世界に近づいたのでは」と和宣社長は話す。
端末内のPDFファイルを読み込んで手書きで追記するアノテーションにも対応する。追記したファイルはJPEGやPDFとして再保存し、メールで送信したりTwitterやFacebookに投稿できる。PDFの読み込みスピードは「900ページのPDFでも4秒で読み込めるほど」という。
コンテンツは本や音楽だけじゃない
Note Anytimeでは、イラストレーターなどが登録した絵や手書き文字、デザインされた用紙などをクラウド上から有料ダウンロードして利用できる。購入したアイテムはユーザー自身で編集を加えたりして利用できるという。
「コンテンツといっても本や音楽だけじゃない。(Note Anytimeでは)イラストや、線や文字をきれいに書くためのパーツなど、いろいろなコンテンツが広がると思う。ユーザーがちょっと手を加えることを許してもらえるような、そんなコンテンツのあり方を提案したい」(和宣社長)
誰かが公開したコンテンツを使って、他のユーザーが新しいコンテンツを生み出していけば「もっともっと新しい世界、わたしたちが今まで経験したことのないような新しいコンピュータの世界が開けるんじゃないか」と和宣社長は言う。同社は今後、有償/無償でオプションアイテムを提供してくれるパートナーを増やしていきたい考えだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
2
「低評価でキャラが悲しげな目」 モスバーガーのアンケートがSNSで話題 運営会社に狙いを聞いた
-
3
松屋のアプリに不正アクセス、約238万件の個人情報が漏えい 停止中の補償も予定
-
4
「裏垢暴露」のつもりが警察沙汰 暴露系YouTuberが著名VTuberの“なりすまし”に騙されていた
-
5
総務省、GMO攻撃者サイトの「ブロッキング」を通信各社に要請 報道
-
6
グッスマ、顧客の2800人のカード番号全16桁+セキュリティコードなど流出か 下4桁は40万枚分
-
7
無印良品、不正アクセスで最大2726万件の会員情報漏えいか 退会済みのユーザーも対象
-
8
楽天カード、本人認証をワンタイムパスワードに統一 27年2月から順次
-
9
Binanceの約1兆円流出、北朝鮮ハッカー集団「TraderTraitor」の犯行か
-
10
セガのスマホゲーム「チェンクロ」、セキュリティ問題で1~2カ月の長期メンテ 13年続く長寿タイトル
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR