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中堅・中小企業のIT投資意欲が高まる、IDCの最新調査結果

» 2013年03月26日 11時54分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは3月26日、1月に実施した国内の中堅・中小企業ユーザー調査の最新結果を発表した。2013年度のIT支出予算について、前年度から「増加する(前年度比103%以上)」と回答した企業は39.7%で、「減少する(同97%未満)と回答した企業の17.1%を大幅に上回った。

 調査ではこれまでIT支出に慎重だった中堅・中小企業が積極的にIT支出を行う傾向にあることが分かった。2014年度以降も「増加する」と回答した企業が「減少する」と回答した企業を上回り、中堅・中小企業のIT市場は比較的堅調に推移するとみている。

 IT支出の重点項目では2012年度に多かったセキュリティ関連項目のほか、これまで凍結されていたシステム案件を再開する企業が増加し、「社内情報共有」「社内ネットワーク強化、高度化」「基幹系/勘定系システム刷新、改修」の優先度が高い。2013年度は「情報漏えい対策」に加え、「ID/アクセス管理強化」「脅威管理強化」などのセキュリティ関連の項目の優先度がさらに高まり、「ビジネス継続性/災害対策」「ERPなどバックオフィス系システムの導入、刷新」の優先度も2012年度から高まっている。

 2013年は政府の積極的な経済政策(アベノミクス)の効果で国内経済に明るい兆しがみえているものの、今後のアベノミクスの動向によっては、中堅。中小企業のIT支出動向に大きな影響が及ぶ可能性があり、注視が必要だとしている。

中堅中小企業および大企業における2013年度〜2014年度IT支出予算増減率(出典:IDC Japan)

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