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今どきの女子高生はキケン!? 10代後半の半数近くはパスワードが「〇〇」 ノートン調べ(1/2 ページ)

» 2017年04月20日 10時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 シマンテックは4月20日、モバイルセキュリティソフト「ノートン モバイルセキュリティ」の新バージョンを発売する。想定販売価格は1年1台版が2838円(税別、以下同)、2年1台版が5219円だ。

 この新バージョンのiOS(iPhone/iPad)版では、日本先行で「データ保管庫」「パスワード作成機能」「セーフブラウザ」という新機能を搭載している。それに関連して、同社がスマートフォン・タブレットのセキュリティに関するアンケート調査の結果を公表した。

 一般的なユーザーは、スマホやタブレットのセキュリティをどのように考えているのだろうか?

新バージョンのパッケージ 新バージョンのパッケージにはドラえもんがあしらわれる(左が1年1台版、右が2年2台版)

情報漏えいに対する意識は女性の方が高い

 今回のアンケート調査は、以下の条件で行われた。

  • 調査期間:2016年7月22日〜31日
  • 調査地域:全国
  • 調査対象:スマホまたはタブレットを所有する15〜69歳の男女
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 有効回答数:3296

 有効回答数の男女比は半々、年代別構成は10代後半が6%で、他の年代はそれぞれ19%ずつと均等配分されている。

調査方法の概要.調査方法の概要

 まず、情報漏えいの危険性に対する認識を尋ねたところ、スマホやタブレットから漏えいする危険性を認識している人は全体の49%、サービス事業者から漏えいする危険性を認識している人は59%という結果になった。

 これらの比率を男女別に見ると、女性の方が情報漏えいに対する意識が高い傾向にあることも分かった。

ID・パスワードの漏えいに対する危険性認識 ID・パスワードの漏えいに対する危険性認識

「タブレット」「Android」「高年齢層」は端末ロックをかけない傾向?

シマンテックの古谷尋マーケティング部長 シマンテック ノートン事業統括本部の古谷尋マーケティング部長

 スマホやタブレットのロック状況を尋ねたところ、スマホの27%、タブレットの43%が「端末ロックなし」という結果になった。タブレットのロックなし比率が高いことについて、ノートン事業統括本部の古谷尋マーケティング部長は、タブレットは家で複数人が共用することが多いからではないかと分析する。つまり「タブレット家の中でしか使わないから、ロックを掛けなくてもいい」という心理が働いている可能性があるのだ。

 端末ロックの有無をOS別に分析すると、スマホとタブレットともにAndroidの方がロックを掛けない人が多い傾向が分かった。このことについて古谷さんは、iOSが初期設定段階でパスワード設定が事実上強制されるフローになっているのに対して、Androidではメーカーカスタマイズできるゆえにそれが弱い場合があるためではないかと分析する。

端末ロックに関する調査 端末ロックに関する調査結果。形態別ではタブレット、OS別ではAndroidでロックを掛けていない比率が高かった

 さらに性別で分析すると、女性の方がロックを掛けない比率が高かったという。女性の方が情報漏えいの危険性への認識が高い傾向にあるという先ほどの結果を考えると、やや意外な結果である。

 年齢別に見ると、10代後半の男女と20代男性は8割以上が端末にロックを掛けていて、逆に60代の男女は4割前後が端末にロックを掛けていないことも判明した。この点について古谷さんは、家族にプライバシーを見られたくないという意識と、学校で行われている情報教育の成果が組み合わさった結果ではないかと分析する。

性別・年代別の差 端末ロックに関する性別・年代別の差
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