F: 某国の大統領ですよ。あの方はメディアが情報を正確に伝えないことに腹を立てて、自ら日々ツイートをしているのですが、実はこのメソッドを使っています。何が真実かフェイクかは私には分からないのでさておき、本人がいち早く情報を出すので、後から情報を出す側は印象負けしてしまうわけです。見る側も一次情報が本人から出るので勘繰る余地が少なくなる。情報の先手必勝。世界中でこんなことができるのは、あの方とルパンだけ。大統領と大泥棒を比べるとはけしからん、と怒られるかもしれませんが、ルパン三世 PART5のエピソード2(第7話〜)では「フランスは俺の獲物だ」と、国の頂点を目指す人が登場する話になっているので、何とぞよしなに。
K: 某方面から苦情が来ませんように。
F: フェイクついでにいうと、ルパンシリーズでは覆面や変装でのなりすましが定番でしたが、今作では時代に合わせてAR(拡張現実)がふんだんに使われていますね。それにサイバー攻撃ではありませんが、声まねで欺くというのも出てきています。
こういった攻撃は今後、AI(人工知能)を使ってほぼ自動化されるでしょう。本人がしゃべっているようにしか見えない音声やビデオ、それらがフェイクニュースとして投入されたらどうなるんだろうと戦々恐々としています。皆さんもルパンの欺きのテクニックを見ながら、これが日々のニュースの中に攻撃として加わったらどうなるんだろうと考えてみてくださいね。そして皆さんの正義に対する「義憤」を盗まれないように。それは皆さんの「善意」と「正義」を狙った攻撃かもしれませんよ。
K: うまいこと締めましたね。今回も面白いお話、感謝……。
F: おっと、感謝することは無いぜ。俺がみんな(国民)を守るのは、そういう俺が好きだからさ。
K: そういう落ちかい! ちなみに、放送された範囲のPART5では、どのシーンが一番好きでしたか?
F: んふふふ〜。6話のジャージー姿のふ〜じこちゃ〜んどぇ〜す!!
K: ばっかも〜ん! そいつぁルパンだ、じゃなかった、まごうことなき本人でした。
F: PCの前に座れば世界中の全てをハッキングできてしまう少年ハッカー、明らかにサイバーセキュリティのネタが先にあって取って付けたストーリーやリアリティーのない人物だらけのセキュリティ小説。そういったトレンドを憂う、日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)、及びスポンサー企業の方々と協力して、小説投稿サイト「カクヨム」で「サイバーセキュリティ小説コンテスト」を開催しています。匿名現役ハッカーによるネタサポートあり! 未発表の作品(「カクヨム」に投稿はOK)であれば、アマチュアでもプロでも参加OKです。大賞賞金は100万円と角川スニーカー文庫からの出版を確約。ぜひ「我こそは」という方はご参加ください。ルパン三世、犯行予告を出して大賞を取りに来てもいいのよ♪
K: 僕も参加していいんですか?
F: もちろん、業界関係者でもOKです。ただし、企業の内幕暴露とか、ドキュメンタリーはダメですよ。皆さまの作品応募を待っています。締め切りは8月31日正午です。詳しくはこちら。
【放送情報】
毎週火曜深夜・日本テレビ「AnichU」枠ほかにて好評放送中!
※そのほかの放送局や配信サイトは公式サイトなどをご確認ください。
【公式サイト】https://lupin-pt5.com/
【公式Twitter】@Lupin_Pt5
原作:モンキー・パンチ ©TMS・NTV
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