例えば「ただいま」とスマートスピーカーに向かって話しかけると、自動的に照明とエアコンが起動して、テレビがニュース番組にチャンネルを合わせてくれるといったイメージ。パナソニックやHaier(ハイアール)のブースでは、Googleアシスタントをベースにしたショートカットのメリットを特設スペースを設けて紹介していた。
サムスンは、スマート家電の機器連携を起動するトリガーとしてスマホのGPS情報を活用する方法を提案していた。音声操作も不要で、帰宅すると自動的にスマート家電がユーザーの設定した状態で起動してくれるようなイメージだ。例えば”おとうさん”が帰宅すると、GPS情報をトリガーにしてスマート家電が起動。「部屋の照明を点けて/エアコンが25度で稼働/テレビはサッカー番組を再生する」といった具合に、“おとうさん”のためにカスタマイズされたプログラムが起動する。家族ごとに、あるいは家族全員が同じ部屋で過ごしている場合など、複数のプログラムを登録して切り替えることもできる。
ドイツのBosch(ボッシュ)、Siemens(シーメンス)も数年前からスマート家電の商品化に取り組んできたブランドだ。どちらも今では冷蔵庫に洗濯機、エスプレッソマシンやオーブンなど様々なスマート家電をラインアップしている。昨年のIFAではAlexa対応スマートスピーカーと連携できることを前面に打ち出していたが、今年は独自のスマート家電向けプラットフォームである「Bosch Home Connect」のパートナー戦略に焦点を合わせ、「スマート家電から利用できるコンテンツ」が増えたことをアピールしていた。
ボッシュのHome Connectは、オープンなプラットフォームであることが特徴。他社製品とのコネクティビティについてはメーカー同士のアライアンスを模索していた時期もあったが、今は例えばWebサービスの「IFTTT」(イフト)の他、GoogleあるいはAmazonのエコシステムと連携させる方向に舵を切ったようだ。
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