Bluetooth Low Energy(BLE)に対応するスマート家電をボタン一つで簡単に操作できる“スマートボタン”「FLIC」もHome Connectのパートナーだ。使い方はとても簡単で、単体、または複数のスマート家電を操作するためのプログラムをボタンの「短押し」「長押し」「ダブルクリック」などのアクションごとに分けて登録しておくと、FLICボタンを押すだけで「部屋の照明とエアコンが同時に点灯」「オーディオから音楽が流れて照明が少し暗くなる」といった連係がスマホやスマートスピーカーも使わず指だけで操作できる。フィジカルなボタンならではのシンプルさがシニア層にウケているようだ。
オランダのPhilips(フィリップス)も同様のスマート照明「Hue」のプログラミングした動作をボタンに割り当てられるサービスを欧州各国の施工業者などと一緒に提供する準備を進めている。
数年前、サムスンとLGはフロントドアに大型ディスプレイとスピーカーを搭載し、キッチンで動画配信などのエンターテインメントも楽しめるスマート冷蔵庫を発表した。当時は多くの人々がこれをイロモノ的な商品として受け止めたはずだ。ところが一昨年ぐらいに欧州で売り出されて以来、徐々に「憧れのプレミアム家電」として人気が出てきたようだ。
リーディングブランドであるサムスンとLGは、すでに最新のスマート冷蔵庫を独自のAIプラットフォームにも組み込み、声で家中の家電を操作できるコントロールセンターとしての役割を持たせている。「リビングに続いて、キッチンも家庭の中心」というコンセプト提案がユーザーに響きつつあるのだろうか。
2019年に欧州市場への本格参入を予告している中国ハイアールも、独自のIoTプラットフォームである「U+」やボイスコントロールに対応したスマート冷蔵庫を発売する。“ディスプレイ付き冷蔵庫”の三つ巴の闘いがヒートアップしそうだ。
ボッシュはスマート冷蔵庫の一味違う新しいコンセプトを展示していた。
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