マザーボードに適用したドライバは、評価機に添付されていたものではなく、NVIDIAのサイトから入手した最新版を使っている。BIOSをはじめとするファームウェアのチューニングも気になる(ギガバイトの評価機では、ファームウェアのチューニング不足で適切なパフォーマンスを発揮できないケースが過去にしばしばあった)ところだが、Sandraベンチの結果がほぼ同じ結果を示しているので、このあたりはとくに問題はない。
そのような事情を踏まえたうえでベンチマークの結果を比べてみると、nForce4 SLIという最上位チップセットを搭載したマザーとnForce4 4Xという廉価版チップセットを搭載したマザーで、その結果はほとんど変わらない。さすがにHDDのパフォーマンスを見るとGA-K8NMF-9の結果が下回るようになるが、それも致命的に遅い、というほどではない。
スペックが抑えられているnForce4 4Xを採用していても、パフォーマンスにはとくに不安はない。となると、上位チップセット搭載マザーより価格が安ければ、断然こちらを選ぶ、ということになる。
残念ながら、GA-K8NMF-9の出荷は遅れていて(6月末までずれ込む可能性もあり、だそうだ)、日本ギガバイトによると「実売価格も未定」とのこと。ギガバイトのマザーボードラインアップを見ると、ノーマルのnForce4搭載製品がなく、その代わりのnForce4 4X搭載マザーということになるようだが、競合他社のノーマルnForce4搭載製品は大体1万3000円あたりをつけている。
このクラスのマザーと違いを出すためには実売価格で1万円前後につけなければならないだろう。その価格帯で登場するならば、GA-K8NMF-9は無敵のコストパフォーマンスを持つSocket939マザーとして君臨できるのではないだろうか。
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