視野2.4倍に拡大したオートフォーカスアイウェア「ViXion2」を試す 近視と老眼の悩みを一気に解消、11万円の価値はあるか?(1/3 ページ)

» 2026年04月03日 12時00分 公開
[石井英男,ITmedia]

 ViXion(ヴィクシオン)が4月17日に発売する「ViXion2」は、オートフォーカスアイウェア「ViXion」シリーズの最新モデルだ。価格は11万円で、前モデル最大の不満点であった「視野の狭さ」を大きく改善している。50代半ばで裸眼視力0.1未満、コンタクトレンズが手放せず、さらに老眼も進んだ筆者が、実際にViXion2を試用してみた。

photo オートフォーカスアイウェアの新モデル「ViXion2」

旧モデルから進化したポイント

 初代「ViXion01」は、2023年夏にクラウドファンディングで大きな成功を収め、2024年3月から一般販売が開始された。

 2025年6月にはデザインが変更されたマイナーチェンジモデルの「ViXion01S」が発売され、シリーズ累計で1万4000台以上の出荷を達成している。

 ViXionシリーズは、老眼などが進んでピント調節機能が低下した人を主なターゲットとしており、カメラのオートフォーカスのように被写体の距離に応じてレンズのフォーカスを調整してくれる。

photo ViXion2のデザインは、ViXion01Sとほぼ同じで、オーソドックスな眼鏡のデザインだ

 ViXionシリーズのオートフォーカス機能の肝となる「液体レンズ」と呼ばれる機構は、レンズにかける電圧を変えることでレンズの形状を変えられる仕組みだ。ViXionシリーズでは、前面中央にある距離センサーによって被写体までの距離を計測し、瞬時に液体レンズの形状を変えることで、オートフォーカスを実現している。

photo 液体レンズの原理。エレクトロウェッティングと呼ばれる技術で、レンズにかける電圧を変えることでレンズの形状が変化する

 筆者は、前モデルのViXion01/01Sを試したことがある。フォーカスの精度や速度などは十分満足できるものであったが、いかんせん視野が広いとはいえず、少し大げさに言うと双眼鏡や望遠鏡で被写体をのぞくようなイメージであった。

 そのため、一点に集中して見るような作業には適しているが、読書やPCでの作業など、ある程度広い視野が要求される作業では使いにくい部分もあった。ViXion01/01Sの購入者からも「視野を広くしてほしい」という要望が多数寄せられたという。

 ViXion2ではその要望に応えるために、フォーカスを調整する液体レンズ径が従来の5.8mmから9mmに拡大している。レンズ径が大きくなったことで、視野(面積)はViXion01Sの2.4倍に広がった。

photo 旧モデルのViXion01S(下)との比較。明らかに液体レンズの直径が拡大していることが分かる
photo 左がViXion01Sで使われている液体レンズ(直径5.8mm)、右がViXion2で使われている液体レンズ(直径9mm)
photo ViXion2の視界と初代モデルViXion01の視界の比較。文庫本などは一度に視野に入るようになった

 デザインはViXion01Sとほぼ同じで、オーソドックスな眼鏡のデザインであり、本体とアウターフレームを分離できる。アウターフレームに乱視用などのレンズを入れることも可能だ(レンズ作成は眼鏡メーカーに依頼する)。

 重量はアウターフレームなしで約40g、標準付属のアウターフレームありで約54gと軽く、長時間装着しても負担に感じることはない。被写体までの距離は5cm〜無限遠までフォーカスを合わせられるため、手元での細かい作業にも適している。充電はUSB Type-C経由で行い、約3時間の充電で、最大約15時間の連続使用が可能だ。

photo ViXion2を上から見たところ。フレームの上部には厚みがあるが、かけてみると特に違和感はない
photo ViXion2は、本体部分とアウターフレームの取り外しが可能だ
photo アウターフレームを外した本体部分
photo 右側には充電用のUSB Type-Cコネクターと右目レンズの調整用レバーが用意されている
photo 左側には左目レンズの調整用レバーが用意されている
photo 充電用のUSB Type-C→USB Standard-Aケーブルが付属する
photo USBケーブルを接続してバッテリーを充電できる
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