グラフィックスカードの全般的な値上がり傾向は半月前にレポートした通りで、お盆期間も止まらない。
従来比で2〜3割増の価格変動はメーカー単位で進行しており、旧価格帯の製品がこぞって買われて、ストックが新価格帯ばかりになるというサイクルが各店で見られている。
「グラフィックスカードが、というより、容量単位で高騰している感があります」(パソコンSHOPアーク)と言われるように、グラフィックスメモリの容量が大きなカードほど値上がり幅が大きい。
例えば、GeForce RTX 5060 Ti搭載カードは8GB版と16GB版から選べるが、動きが激しいのは明らかに後者だ。16GB版は比較的安価な11万円台の製品が売り切れて、15万円前後のラインアップのみが残っているショップもある。一方で、安価な8GB版には7万円台のものもあるため、同じGPUでもダブルスコアの価格差となっている。
パソコンSHOPアークは「(12GB搭載の)RTX 5070カードの最安が11万円台なので、一部は価格が逆転してしまっている状況です。値上がりの動きが落ち着けば収まるでしょうけど……。ちょっと適正価格が分からないですよね」と困惑していた。
ちなみに、RTX 5060 Ti(16GB)カードが登場した2025年4月の価格帯は8万円強〜10万5000円前後だった。
各店で在庫も薄くなっている。TSUKUMO eX.は「深刻な『欲しいならお早めに』状態ですからね。価格の混乱とお盆の流通状況もあって、普段通りではない感じになっています」という。
この「お早めに」は、8月中を指すとのコメントを複数のショップで聞いた。あるショップは「8月中はショップ単位でもメーカー単位でもセット割りのキャンペーンが多数走っているので、マシンを一式組むならトータルで価格を抑えることも比較的容易です。9月に入るとそれらが一斉に終了して、元の価格はそのままということになりますから」と話していた。
グラフィックスカード全体の値上がりの動きも、その頃には足並みがそろうと見られている。別のショップは「RTX 5090カードは最安クラスで90万円、特別仕様の製品なら100万円を超えてくるでしょうね」と諦め顔で笑っていた。
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