近年、バックパック(リュック)を背負って通勤するスタイルは珍しいものではなくなり、スーツやジャケットに合わせるビジネスパーソンの姿もすっかり定着した。ノートPCやガジェット、書類などをまとめて持ち運べる利便性に加え、両手が空くことや、重さを両肩に分散して体への負担を軽減できる点など、リュックならではの多くのメリットが支持されているからだろう。
しかし、そんなリュックでの移動にも、避けては通れない大きなデメリットがある。それは「夏場における背中のムレ」だ。
特に筆者のような筋金入りの暑がりで汗かきな人間にとって、夏場にリュックを背負って移動するのは過酷でしかない。駅から取材先まで5分ほど歩くだけで、リュックと密着する背中には熱がこもり、現場に到着して下ろす頃には、まるで水を浴びたかのようにシャツがびっしょりとぬれてしまう。不快感はもちろんのこと、見た目の清潔感も損ねてしまうため、夏場のリュック選びは毎年の悩みの種であった。
そんな“暑がりで汗かきのビジネスパーソン”が抱える切実な悩みを解決する救世主として登場したのが、ANA(全日空)が手掛ける「<ANAオリジナル>タフな背中がムレにくいビジネスリュック ダークネイビー」(以下、背中がムレにくいビジネスリュック)だ。
今回は、ANAショッピングA-styleにて2万5300円で販売されている同製品をメーカーから借用できたので、その実力を検証していきたい。
まず目を見張るのは、落ち着いたダークネイビーのカラーリングと、ANAならではの洗練されたデザイン美だ。既存の「<ANAオリジナル>タフなビジネスリュック」でも、箱を開けた瞬間に圧倒されるほどのスタイリッシュさを感じたが、本製品もビジネスシーンにふさわしい上質でクールな佇まいを備えている。さらに、随所に航空ファンやこだわり派の心をくすぐる緻密なディテールがちりばめられている点も見逃せない。
例えば、外側ファスナーポケットには滑走路をイメージしたオリジナルのファスナーテープを配置している。引き手には工具類を模した艶消しシルバーの金属パーツを採用し、片面にはANAのロゴ、反対面には機影が刻印されている。
フロント下部には止水ファスナーを採用したポケットを備え、こちらにもリフレクターテープがあしらわれている。引き手には機影がプリントされており、開閉するたびに航空機が滑走路を移動しているようなギミックを楽しめるのも一興だ。また、通勤電車内でリュックを前抱えにした状態でも、スマートフォンやハンカチなどの小物をスムーズに取り出せる絶妙な位置に配置されている点も実用的である。
正面右側(ANAのリフレクターロゴマーク側)のサイドポケットは一般的なオープンタイプだが、左側には革新的なダイヤル式マチ調整機能が備わっている。このダイヤルを回してポケットの幅を絞ることで、ペットボトルや折りたたみ傘をぐらつかせることなく、しっかりと固定できる仕組みだ。
さらに、PCやタブレットの収納ポケットには夜の滑走路を思わせるリフレクターテープがあしらわれている。これにより、プレゼン会場など少し照明の落ちた会議室内でも、目的のデバイスをすぐに見つけ出せる。
内装のメッシュポケットの奥には、航空機のコックピットメーターをイメージしたプリントが隠されている。資料を通読して事前に把握していたデザインとはいえ、実物を目にした瞬間、その精巧な仕上がりと思いがけない遊び心に、思わず感嘆の声を上げてしまった。
デザイン性だけでなく、ビジネスバッグとしての実用性も極めてハイレベルだ。表地には、一般的なビジネスバッグ(420デニール程度)の約4倍の太さを持つ高強度な1680デニールナイロンを採用。擦れや型くずれに強く、ハードな出張や毎日の通勤にも耐えうる優れた堅牢性を誇っている。さらに、生地表面の撥水加工や前面サイドポケットの止水ファスナーにより、突然の雨から大切なガジェット類をしっかりと守ってくれる。
本体サイズはカタログ値で縦45(幅)×29(奥行き)×15(高さ)cm、容量は約19L、重量は約1200gとなっており、デジタルガジェットをすっきりと整理/収納できる専用のガジェットポーチも付属している。
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