セカイカメラがソーシャルARゲームに本腰 アイテム課金でエコシステム構築(1/2 ページ)

» 2010年07月09日 11時00分 公開
[山田祐介,ITmedia]
photo 「ばくはつカブーン」の画面

 頓智ドットのAR(拡張現実)サービス「セカイカメラ」が“ソーシャルARゲーム”の提供に乗り出している。7月2日、iPhone向けセカイカメラがバージョン2.4.0に更新され、AR空間上に爆弾を仕掛けて遊ぶゲーム「ばくはつカブーン」が利用可能になった。アプリ内ゲームの第2弾として、RPG要素を盛り込んだ「セカイユウシャ」も近日中に追加される予定だ。

 同社は今後、セカイカメラのユーザーが互いに作用しながら楽しめるソーシャルARゲームを「セカイアプリ」というブランドでユーザーに訴求し、パートナー企業とともにラインアップを充実させていく考え。現在、大手ゲームメーカーやソーシャルゲーム企業、Webサービス企業など約20社とゲームの提供に向け話を進めているという。将来的にはゲーム用APIを公開し、コンテンツプロバイダーが参入しやすいプラットフォームの構築を目指す。ゲームは基本無料だが、秋ごろを目標にアイテム課金の仕組みを整える。

 こうしたセカイアプリの取り組みの狙いを同社CEOの井口尊仁氏に聞いた。

ソーシャルアプリ、位置ゲーの次は「SoLAR」

photo 「Interop Tokyo 2010」のセミナーで示されたモバイルエンターテインメント産業の“3つの波”のスライド。ソーシャルゲーム、ソーシャル位置情報ゲーム、さらにソーシャルARゲームへと続く

 モバイル向けのエンターテインメント市場では現在、「mixi」や「モバゲータウン」、「GREE」といった大手SNSサイトがソーシャルアプリへの取り組みを加速させている。井口氏は、このトレンドに続く2つの大きな“波”を予想する。

 1つ目の波は、「foursquare」や「コロニーな生活☆プラス」に代表される、端末の位置情報を使ったソーシャルゲームだ。これらは、ユーザーの現在地や移動距離とゲームが結びつくことで、生活に密着したゲーム体験を生みだしている。そして、位置情報ゲームの次に来る波として、より現実世界とリンクした“ソーシャル+位置+AR”のゲームが盛り上がると同氏は話す。

 「位置情報サービスではチェックインの仕組みがあるが、画面のリストを見て『ここに誰かが来たんだ』という行為では淡泊だ。しかし、例えば現実空間にRPGの宿屋がバーチャルに浮かんでいて、訪れた勇者のリストがあれば、体験はまったく異なってくる」

 同社では、「Social」「Location」「AR」を統合した「SoLAR」というコンセプトを掲げ、ソーシャルARゲームを強力にプッシュしていく考え。井口氏はセカイカメラによって「現実空間をもっとファンにして、いろんな驚きや発見や出会いがある場にしたい」と語るが、その上でセカイアプリは大きな意味を持ちそうだ。「所詮はゲームと軽んじられることもあるが、人生もある種のゲーム。ゲームの対戦関係や、協力関係、一緒に何かを探すといった関係が、現実の日常や人生とオーバーラップする部分があると思っている」

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