ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり:格安雑貨店のガジェットを試す

» 2026年10月24日 11時00分 公開
[山口大輔,ITmedia]

 最近、いわゆる「100円ショップ」など格安雑貨店でスマートフォンやPCを便利に使えるアクセサリー類がよく販売されている。その“実力”はいかほどのものか……?

 今回はダイソーにおいて1100円で販売されている「USB Type-C to HDMIケーブル」を試した。名前からも分かる通り、USB Type-C端子を備えているデバイスと、HDMI入力端子を備えているTVやディスプレイとつなぐためのケーブルなのだが、スマートフォンでも使えるのだろうか……?

おことわり

 本記事に掲載されている商品は、全ての店舗で販売されているとは限りません。また、全ての携帯電話/タブレット/PCでの動作を保証するものではありません。


ダイソー1100円USB Type-C to HDMIケーブル 「USB Type-C to HDMIケーブル」のパッケージ

「DisplayPort Alternate Mode」対応のUSB Type-C端子で使える

 本製品は、対応するスマートフォンやPCなどのUSB Type-C端子と、TVやディスプレイのHDMI入力端子をつないで映像を投影するためのケーブルだ。伝送できる最大解像度は3840×2160ピクセル(4K・2160p)で、同解像度では最大リフレッシュレート(1秒間に伝送できる映像のコマ数)が30Hzとなる。値段が値段なせいか、4K/60Hz出力には対応していない。

 スマホやPC側の接続端子がUSB Type-Cとなっている本製品だが、一番注意しなければいけないのがどんなUSB Type-C端子でもOKというわけではないという点だ。本製品は「DisplayPort Alternate Mode」に対応する映像出力デバイスで使う必要がある。

 スマホやPCに詳しくない人に少しだけ解説すると、USB Type-C端子はUSB規格“以外”の信号をやりとりできる「Alternate Mode(オルタネートモード)」という仕組みがある。これを活用して、PCやスマホでは一般的な映像/音声の伝送規格「DisplayPort」の信号をUSB Type-C端子に流すのがDisplayPort Alternate Mode、ということになる。

 DisplayPortの信号は、HDMIの信号と一定の互換性がある。このことを生かして、DisplayPort Alternate Mode対応のデバイスの映像/音声ををHDMI入力を備えるTVやディスプレイに出すためのケーブルが、この製品というわけだ。

 自分の使っているスマホやPCなどのUSB Type-C端子がDisplayPort Alternate Modeに対応しているかどうかは、カタログやWebサイトの仕様表で調べることができる。PCであれば、端子の横にある印字でも確認できることがある。

仕様 NTTドコモが発売するスマートフォンやタブレットの場合、DisplayPort Alternate Modeに対応している機種ではその旨がスペック表に必ず書かれている
雷マーク 一部のPCのUSB Type-C端子にある雷マークは「Thunderbolt」という規格に対応していることを表している。ThunderboltもAlternate Modeを活用して別の信号を流しているのだが、この規格ではDisplayPort Alternate Modeへの対応も原則必須なので、ごく一部の例外を除いて雷(Thunderbolt)マークのあるUSB Type-C端子でもDisplayPort Alternate Modeを利用可能だ

ケーブルは約1m

 ケーブルの長さは、約1mだ。プラグは一方がUSB Type-C、もう一方がフルサイズのHDMIとなっており、別のHDMIケーブルを用意せずに“そのまま”つなげるのが本製品の魅力だ。

 ただし、HDMIプラグはやや大きめなので、端子の周囲に十分なスペースがないとうまく接続できないかもしれない。

ダイソー1100円USB Type-C to HDMIケーブル 両端のプラグはUSB Type-CとフルサイズのHDMIとなっており、USB Type-Cプラグは映像を出力するデバイスに、フルサイズのHDMIプラグは映像を入力するデバイスにつなぐ

スマホとつないでみる

 今回はサムスン電子のスマートフォン「Galaxy S25」を、HDMI入力端子を備えるディスプレイに接続してみた。

 Galaxy S25は、PCのような画面でアプリを操作できる「Samsung DeX」というデスクトップモードを備えている。標準設定では、DisplayPort Alternate Modeで映像を出力するとDeXによるデスクトップモードが表示されるようになっている。ケーブルを抜き差ししても簡単に再接続でき、必要なときに大画面へ切り替えられるのは便利だった。

 「Googleマップ」では、東京駅から東京ディズニーランドまでの経路を表示してみた。スマホの小さな画面で見る地図だが、このケーブルを使うとディスプレイに大きく表示できる。行きたい場所や移動経路を調べる使い方にもよさそうだ。

 約30分間使った範囲では映像が途切れることはなく、表示にも不満は感じなかった。手軽に再接続できるので、据え置きで使うだけでなく、必要に応じて持ち出し、対応するディスプレイにつなぐ用途にも向いている。

ダイソー1100円USB Type-C to HDMIケーブル Galaxy S25を接続し、Samsung DeXでGoogleマップを表示した

強いて弱点を挙げると?

 使っていて気になった“弱点”を強いて挙げると、約1mというケーブル長はやや短く感じた。

 ディスプレイにつないだGalaxy S25を手元で操作しようとすると、ディスプレイのすぐ近くにいる必要があった。Bluetoothマウスを併用したところ、本体をディスプレイのそばに置いたまま手元で操作でき、かなり快適になった。

 また、接続中はスマホのUSB Type-C端子が埋まるため、有線での充電ができなくなることも盲点である。この点はQi/Qi2対応のワイヤレス充電器を組み合わせれば対応できる。ただし、充電器とその電源ケーブルの取り回しに課題がある。

 本製品は「HDCP 1.4」という著作権保護技術に対応している。ただし、商品説明ではアプリや動画サービス、コンテンツによっては映像を出力できない場合があるとしている。メジャーな動画配信アプリは対応しているはずだが、対応状況にも注意したい。


 対応機器を選ぶことやケーブルの長さには注意が必要だが、Galaxy S25では手軽に大画面へ映像を出せた。スマホにある情報をディスプレイで大きく見たい人にとって、1100円で試せる選択肢になりそうだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー