夏のピーク時における電力消費量を機器ごとに見ると、照明機器の消費電力量が全体の3割ほどを占める。照明機器を見直すだけで大きな節電効果を見込めるということだ。神奈川県はこの夏、県有施設の蛍光灯7万本をLED照明に入れ替える。
神奈川県は県立学校や警察署など、県有施設の蛍光灯7万本をLED照明に入れ替えることを明らかにした。内訳は出先機関(県税事務所、保健福祉事務所、土木事務所、図書館など)に約9000本、県立学校に約5万9000本、警察署などに約2000本。入れ替えによって年間で電気料金を8000万円削減できると見込んでいるという。
今回の導入では新たに予算を組まず、リースを活用する。LED照明への入れ替えによって削減できる電気料金分でリース代をまかなう(図1)。電気料金はすでに予算が成立しているので、追加の出費は発生しないという計算だ。
リースを利用するため、LED照明に入れ替える蛍光灯は点灯時間の長さ、間引き点灯の割合、年間点灯日数を計算し、対象を選定した。計算の結果、LED照明に交換すると電気料金削減額がリース代を上回るとみられるものを入れ替え対象とした。
神奈川県は7月17日から、LED照明導入が決まった施設ごとにリース契約の手続きを始める。特に県立学校への導入は夏休み期間中に完了させることを目指すとしている。
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