2000本の蛍光灯をLED照明へ、8年間で2100万円のコスト削減スマートオフィス

福岡市が保有する施設の一部に2000本のLED照明を導入する。旧型の蛍光灯を入れ替える計画で、8年間のリース契約により2100万円のコストを削減できる見込みだ。導入効果が実証できれば、市の施設全体で約6万本ある旧型の蛍光灯をLED照明に置き換えていく。

» 2012年08月15日 13時15分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 当初LED照明を導入するのは、消防局の施設を中心とした25か所で、対象になる蛍光灯は合計で1999本ある。年間の照明点灯時間が平均で3420時間と想定して、電気料金の低減と寿命の長さ(約4万時間)により、8年間で約2100万円のコストを削減できると判断した。

 これまで福岡市は旧型(FLR)の蛍光灯を省エネ型(Hf)へ置き換えてきた。そのための改修費用とLED照明の8年間のリース料金が同程度になることから、毎月の電気料金の低減分がほぼコスト削減につながる(図1)。

図1  LED照明の導入効果。出典:福岡市環境局

 消費電力は旧型の蛍光灯が43Wに対して、LED照明は21Wと半減する。省エネ型の30Wと比べても3割少なくて済む。これにより1つの施設における電力使用量を、空調などを含めた電気設備全体でも約17%削減できるという。

 コスト削減と節電の両方を実現できるため、導入した施設の効果を検証したうえで、ほかの施設にある旧型の蛍光灯も同様の方法でLED照明に置き換えていく方針だ。市の施設全体で約6万本の蛍光灯があることから、導入が完了すれば単純計算で年間に8000万円程度のコストを削減できることになる。

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