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» 2012年09月20日 09時15分 UPDATE

LED照明:LED電球を導入する前に気を付けたい7つのポイント (1/2)

既存電球のLED電球への入れ替えは、最も簡単に実行できて、大きな効果を期待できる節電対策だ。LED電球の価格下落も進み、LED電球に移行する人が増えている。しかし、LED電球の導入にはまだ注意すべき点がいくつかある。1つずつ紹介しよう。

[笹田仁,スマートジャパン]

 節電のために、いま話題のLED電球を買ってみようかと考えている人は多いだろう。直管形蛍光灯とは異なり、LED電球は従来の電球と同じ口金に装着でき、消費電力を大きく削減できる。例えば、「白熱電球60W型に相当する明るさ」というLED電球の消費電力は10W程度。白熱電球から交換すれば、消費電力を80%以上削減できる。

 「単純に交換するだけでこんなに節電になるなら、早く交換しよう」と思った人もいるかもしれない。確かにLED電球の導入はそれほど難しいものではない。しかし、場合によっては交換に失敗してしまうこともある。以下では、交換に失敗しないために注意したいポイントを7つ紹介する。

まずは口金をチェック

 これは従来型の電球に共通することだが、ソケットと異なるサイズの口金を持つ電球を装着しようとしても無理な話だ。しかし電球が切れて、取り外したときにその電球の口金がどの規格に当たるものかをすぐに言い当てることは意外に難しいはず。照明用電球の多くが採用しているのは「E26」という口金と「E17」という口金だ(図1)。

LED_Bulb_Checkpoint_1.jpg 図1 左側がE26口金の電球。右側はE17口金の電球

 E26とか、E17という名称は、口金の直径に由来する。E26口金なら直径が26mmで、E17口金は直径17mmということだ。照明器具自体に、対応口金を明記したシールが貼ってあることもあるが、どちらか判断しにくい場合は、定規などで直径を測ってみると良いだろう。

重量に注意

 この点は多くの人が忘れてしまう、あるいは気付かないポイントだ。従来型の電球の重さは、E26口金の白熱電球で30g程度、E17口金のミニクリプトン電球で15g程度。一方、LED電球は比較的小さいE17口金の製品でも重さは40gくらい。E26口金の製品になると70g程度のものから、重い物では180g以上のものもある。

 天井に固定してある照明器具に取り付けるなら、この点を気にする必要はないだろうが、例えばデスクスタンドや、スポットライトに使うときは注意すべきだ。デスクライトに重すぎるLED電球を取り付けたら、バランスを取れずに倒れてしまう。スポットライトに取り付けたとき、角度を決めるねじの締め方が甘いとライトが下に向かって動いてしまうだろう。

普通のLED電球が使えないことも

 次は一般的なLED電球を使えない場合があるという話だ。具体的には3つのケースが考えられる。1つ目は電球を調光、つまり光を強くしたり弱くしたりできる設備を使っている場合だ。多くのLED電球は、調光器がつながった照明器具では使えない。このようなときは、パッケージに「調光器対応」とあるものを探す必要がある(図2)。

LED_Bulb_Checkpoint_2.jpg 図1 パナソニックのLED電球「LDA8D-A1/D」。パッケージに「調光器対応」と明記してある

 2つ目はバスルームの照明など、照明器具をカバーで覆っている「密閉型器具」の場合だ。白熱電球に比べるとLED電球はあまり発熱しないが、発光するLED素子は、電流を流すと光ると同時に発熱する。この熱を放置してしまうと、LED素子が高熱になり、光が弱くなる、寿命が縮む、壊れるといったトラブルを招く。密閉型器具は、普通の照明よりも熱がこもりやすい。そこで各メーカーは放熱の方法に工夫を凝らしてLEDが過熱しないようにして、密閉型器具に対応させた製品を販売している。密閉型器具に使用するときは、必ず、対応製品を選ぼう。

 3つ目は、廊下の天井照明に多い「ダウンライト」だ。ダウンライトは天井にはめ込むような形になっているが、その多くは天井を覆っている断熱材を持ち上げる形になっている。こうなると、ダウンライト自体が断熱材で覆われている形になってしまう。このような照明器具を「断熱材施工器具」と呼ぶ(図3)。

LED_Bulb_Checkpoint_3.jpg 図3 断熱材施工器具の断面。照明器具自体を断熱材が覆っている

 ここでも問題になるのは熱だ。断熱材がLED電球の放熱の邪魔をするので、一般的なLED電球をはめてしまうと、LED素子の放熱がうまくいかず、あまり良い結果にはならない。数は少ないが、LED電球の中でも断熱材施工器具に対応するものはあるので、専用の電球を選ぼう。

 しかし、部屋から照明器具を見るだけでは、それが断熱材施工器具なのかどうか分からない。そこで、各メーカーは断熱材施工器具に目印となるシールを貼っている(図4)。このシールを見たら、断熱材施工器具だと判断し、専用のLED電球を買うようにしよう。

LED_Bulb_Checkpoint_4.jpg 図4 断熱材施工器具であることを表すマーク。ここに挙げた3種類のうちいずれかが付いていたら、その照明器具は断熱材施工器具だ
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