太陽光発電システムも大規模なものになると、かなり大きな電力を扱う。太陽光発電パネルからパワーコンディショナーまでの送電電圧が600Vになるものもある。明電舎はこの電圧を750Vに上げ、パワーコンディショナーまでの送電損失を抑える製品を発売する。
明電舎は太陽光発電システム向けパワーコンディショナーの新製品「SP310-250T」を発売する(図1)。この製品の最大の特徴は、太陽光発電パネルから受ける直流電流の電圧を750Vまで挙げられること。電圧を上げることで、送電時の損失が少なくなり、発電した電力を無駄なく使うことができる。
直流の送電電圧を上げると、ケーブルや設置箱を減らすこともでき、施行やメンテナンスに掛かる費用も抑えられる。
最大出力は250kW。直流/交流の変換効率は96.5%。この値は、変圧器を内蔵したパワーコンディショナーとしては業界最高だという。
オプションとして、塩害地区や寒冷地向けの対策パッケージや屋外キュービクル、非常用発電機と連携する機能も準備する。
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