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» 2012年09月20日 11時15分 UPDATE

蓄電・発電機器:独自の安全確保機能を搭載、小・中規模太陽光発電向けパワーコンディショナー

太陽光発電パネルが出力する直流の電力を交流に変換し、送電系統に送り出せるようにする機械が「パワーコンディショナー」だ。オムロンは独自の安全確保機能を搭載した、小・中規模システム向け製品を発売する。

[笹田仁,スマートジャパン]

 オムロンは太陽光発電システム向けパワーコンディショナーの新製品「KP55M-J4」と「KP44M-J4」を発売する。価格はどちらもオープン。発売時期はKP55M-J4が2012年11月、KP44M-J4が2012年12月。

OMRON_Power_Conditioner.jpg 図1 オムロンが新たに発売する太陽光発電システム向けパワーコンディショナー。右側は操作ユニット

 KP55M-J4とKP44M-J4の最大出力はそれぞれ5.5kWと4.4kW。チェーン展開している店舗への設置や、集合住宅への設置など、発電容量50kW未満の太陽光発電システムに向けたものだ。オムロンは、メガソーラーの建設には土地の確保や電力系統への接続、大規模太陽光発電システムの建築に時間がかかるため、これからは中小規模の太陽光発電システムを点在させるような方式が多くなると見ている。

 中小規模の太陽光発電システムに向けた機能として、同社独自の「AICOT(Anti-Islanding Control Technology)」を搭載する。これは電力会社の電力系統に接続している太陽光発電システムに向けた機能。例えば停電になり、電力会社からの電力が途絶えても、太陽光発電システムは送電網への送電を続けてしまう可能性がある。これを単独運転と呼び、停電からの復旧作業の邪魔となることがある。AICOTは単独運転を素早く検知して、太陽光発電システムを停止させる機能を備えている。

 一般に、複数のパワーコンディショナーを接続したシステムでは、単独運転検知機能の検証に時間がかかるが、AICOTを搭載したパワーコンディショナーなら、パワーコンディショナー単独で確実に単独運転を止められるため、検証期間が短くなり、電力会社との連携協議もスムーズに進む。また、ほかのパワーコンディショナーを利用するシステムでは、合計発電量に制限が付くことがあるが、AICOT搭載製品なら、より大きな出力の太陽光発電システムを作れるという。

 このほかに、今回の新製品では本体内から冷却用ファンを外し、空冷で機器を冷やすようにした。従来、出力5.5kW以上のパワーコンディショナーは、ファンを利用した強制空冷とすることが多かったが、ファンが発する騒音、ファンが集める塵埃が問題となることがあった。ファンを取り外したことで、このような問題がなくなる。

 さらに、パワーコンディショナー本体に運転状況を表示するパネルと、操作スイッチを設置した。従来製品と同じように、室内用の操作ユニットも用意することで、設置場所に関わらず、簡単に操作できるようになった。

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