太陽光発電や蓄電池を備えるコーヒーショップが開店、災害時の避難所としての機能も蓄電・発電機器

タリーズコーヒージャパンは、太陽光発電システムに蓄電池、そしてヒートポンプ給湯機やLED照明といった省エネ器具を取り入れた新店舗を開店する。災害時は蓄電池に充電した電力を利用して避難所のようにも活用できる。

» 2012年09月26日 11時15分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 タリーズコーヒージャパンは東京都練馬区の西武池袋線江古田駅前に、新店舗「タリーズコーヒー 江古田店」を開店した(図1)。この店舗はタリーズコーヒーとしては、最も電力の有効活用を意識した店舗だ。

図1 タリーズコーヒー 江古田店の外観。太陽光発電システム、蓄電池、エコキュートはパナソニックの製品を採用した

 店舗の屋根に太陽光発電システムを設置してあるほか、据え置き型のリチウムイオン蓄電池を用意している。蓄電池には太陽光発電システムで発電した電力と電力会社からの電力を充電する。

 省エネ機器としてはヒートポンプ給湯機「エコキュート」を導入したほか、看板の照明と店内の照明にLED照明を採用した。エコキュートのタンクには420リットルのお湯を貯めることが可能。

 停電時や災害時は、蓄電池に充電した電力とエコキュートで加熱しておいたお湯を活用する。店内に備え付けてあるディスプレイでニュースを放映したり、無線LANを無料開放して来店者の情報収集の役に立てる。エコキュートで沸かしたお湯も提供できる。

 以上に挙げた機器の動作状況や、店舗における電力消費量を1分単位で計測し、店舗だけでなく本社でも確認できるシステムも構築した。電力消費量を把握し、効率の良い使い方を研究し、今後同様の取り組みを他店舗にも広げていく計画だ。

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