7月から固定価格買い取り制度が始まった。この制度を利用して電力会社に売電しようという動きを見せる企業は少なくない。コンビニエンスストアチェーンを経営するローソンは全国2000店舗に太陽光発電システムを設置し、売電を始める。
ローソンは2012年9月から全国2000店舗の屋根に順次太陽光発電システムを設置していくことを明らかにした。2012年度中に1000店舗、2013年度中に1000店舗のペースで設置を進める。日照時間などの条件を考え、発電量が多くなると見込める店舗を選んで設置する。電力会社への申請が降りる2012年10月から売電を始める。
それぞれの店舗には、売電向けと店舗使用向けの2種類の太陽光発電システムを設置する(図1)。売電向けシステムの発電量は10kW。このシステムで発電した分は全量売電する。店舗使用向けシステムの発電量は2kW。合計発電量は12kWとなり、年間で1店舗当たりおよそ1万1000kWhの発電量を見込めるという。
発電量を監視するシステムも作る。店内には発電量を表示するモニターを設置し、発電量のデータを集めるサーバを設置する。サーバはルータを経由してインターネット上のデータセンターにつながり、発電量データを送信する。データセンターにたまったデータはインターネット経由で確認可能。本部から各店舗の発電量をそれぞれ確認することも可能。
太陽光パネルは、ソーラーフロンティアの製品とパナソニックの製品を使用する。発電効率の高さと、施工体制、保守体制を評価して、上記2社の製品を選定した。
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