メガソーラー運営で収益とノウハウを得ながら、関連製品を開発自然エネルギー

通信機器メーカーの岩崎通信機は福島県に立地する関連会社の工場にメガソーラーを建設することを明らかにした。遊休地の活用だけでなく、岩崎通信機が開発を進める太陽光発電関連機器の開発にも役立てる計画だ。

» 2012年11月15日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 メガソーラー建設予定地は岩崎通信機の100%子会社で、製品の製造を請け負っている福島岩通の泉崎工場(図1)。この工場の遊休地およそ3万4500m2に、最大出力2MW(2000kW)の太陽光発電システムを設置する。

図1 福島岩通の泉崎工場

 岩崎通信機はメガソーラー建設の目的として遊休地活用だけでなく、実際にメガソーラーを自社で運営して経験を積み、技術やノウハウを得ることを挙げている。得た技術やノウハウは、岩崎通信機が現在開発を続けている太陽光発電関連機器の開発に役立てるとしている。

 固定価格買取制度を利用して売電収益を得ることで、収益の一部を開発予算に充てることができるというメリットもある。岩崎通信機は年間発電量を約2000MWh(200万kWh)と予想している。発電量が予想通りになれば、年間で8400万円の売電収入を得られることになる。

 設置工事は2013年4月に開始し、2013年9月に完成する予定。稼働開始は2013年の10月となる見込みだ。

図2 泉崎工場にメガソーラーを設置した後の予想図

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