北海道電力、大口需要家向け電力消費抑制プログラムの契約状況を発表電力供給サービス

冬の節電期間が始まり、日本各地で電力供給量が少ないということが明らかになっている。この冬、特に電力不足に陥る危険性が高い北海道電力では、緊急時に電力消費を抑えてもらう契約を大口契約者と交わすように交渉している。

» 2012年12月04日 11時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 この契約は「計画停電回避緊急調整プログラム」と呼び、この冬に複数の火力発電所が停止するなどの緊急事態に陥り、考えうるすべての需給対策を打っても予備率を1%も確保できないという状況に対応するものだ。

 このような状況に陥るという予想が出たときに、大口需要家に生産、経済活動の一時停止、臨時休業、自家発電装置の活用で北海道電力からの受電量を減らすなどの対策で需要を抑制するよう要請する。北海道電力は要請に応じた需要家に対し、料金を割り引く。

 現在のところ、33万kWを目標に交渉を続けており、すでに合計でおよそ31万kW分の協力を得られたとしている(図1)。さらに、契約電力がおよそ13万kWの需要家が協力を検討しているという。

図1 計画停電回避緊急調整プログラムの契約状況

 北海道電力はリスクをなるべく小さくするために、大口需要家向けにこのプログラムへの協力を引き続き求めていくとしている。

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