三菱自動車工業は電気工事業者の組合である全日本電気工事業工業組合連合会と協力して、日本全国396カ所に電気自動車用充電器を設置することを明らかにした。設置完了は2012年内の予定。
設置する場所は全日本電気工事業工業組合連合会の会員事務所や、各都道府県にある組合事務所全国47都道府県に合計で396カ所になる。
設置する充電器は200Vの通常充電用の充電器だ。パナソニック製と東芝ライテック製の2種類を採用した(図1)。
今回設置する充電器はあくまで「電池残量切れなどの緊急時のセーフティネット」という位置付けになっている。そのため、「電池残量切れなど、緊急を要する際に限る」「充電時間は1時間以内(事業所により異なる場合もある)」という利用条件が付いている。それぞれの充電器の利用可能時間や定休日、利用料金は設置場所によって異なる。
三菱自動車工業は今回設置する充電器の情報を、電気自動車ユーザーに広く知ってもらうために、Webサイトですべての充電器の設置場所を公開する。三菱自動車工業の電気自動車が搭載する純正のカーナビゲーション・システムでも、これらの充電器の位置を表示する予定だ。
急速充電機能もなく、非常時しか利用できないという制限はあるが、電気自動車用の充電器を利用できる場所が日本全国で396カ所も増えるということは電気自動車の普及を考えると意義深いことだ。電気自動車最大の欠点は走行距離の短さ。にもかかわらず、充電器の設置台数はなかなか増えない。今回396カ所も増えることで、走行距離の限界を心配しなければならない場面も減るだろう。
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