北海道や東北を中心に厳しい寒さが続くが、供給力に対する需要が最大になるのは相変わらず東京である。1月10日は需要のピークが今冬で2番目に高くなる予測で、需給率は93%を超える見通しだ。北海道や東北は90%を下回って余裕がある。
東京では前日の9日(水)と比べて最大需要電力が200万kW以上も増加して、2週間前の12月26日(水)に記録した今冬の最高値4616万kWに次ぐ2番目の高さに達する。このところ東京電力は火力発電の燃料費を抑制するために供給力を低めに維持しており、需給率は17時台に93.4%まで上昇する。
中部と北陸も90%を超えるが、それ以外の地域は気温の低下が著しい北海道を含めて80%台の落ち着いた状況が続く。北海道は節電対策も功を奏して、冬が始まる前に予測した1月の最大需要を20万kWほど下回る水準で推移している。
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