ホンダが全世界で再生可能エネを導入、2013年度は北米と南米、中国、日本が光る自然エネルギー

ホンダが2013年度の環境関連の事業取り組みについて発表した。世界6地域のうち、南北アメリカや中国、日本で再生可能エネルギー関連の投資が目立つ。

» 2013年06月20日 07時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 ホンダは2013年6月、世界6地域における環境関連の事業取り組みについて発表した。同社の世界環境安全会議で、2012年度(2012年4月〜2013年4月)の実績と、2013年度以降について公開したもの。環境関連の取り組みは、製品の開発や生産、販売などのさまざまな局面にわたる

 同社は、世界を6地域に分けて自立的な環境経営に取り組んでいる。北米、南米、欧州、アジア太平洋、中国、日本だ。これは国や地域ごとに環境関連の法律や基準、課題が異なるためだという。

図1 ホンダの環境関連の事業取り組み例

 2013年度以降の取り組みでは、北米と南米、中国、日本が際だった(図1)。北米では、オハイオ州のトランスミッション工場に風力発電を2013年末までに設置し、工場で使用するエネルギーの10%をまかなう計画だ。スマートハウスへの取り組みもある。カリフォルニア大学デービス校のキャンパス内に光熱費をゼロ以下にする「ゼロネットエネルギー」を実現するスマートハウスを2013年度内に作るというもの。家だけでなく、クルマと組み合わせることで達成する。

 南米でも風力発電に投資する。ブラジルの自動車業界としては初めての試みだという。ブラジルでの四輪車生産活動に必要な年間電力量に相当する約8万5000MWhが得られる(関連記事)。

 中国では2013年5月、広東省広東市にある広汽ホンダ第三ラインに着工し、出力10MWの太陽光発電システムを組み込む。2015年前半に発電を開始する。中国での自動車メーカーとしては最大の出力だとした。

 日本では2013年7月に生産を開始する寄居工場に出力2.6MWの太陽光発電システムを導入する(関連記事)。同社は販売店への太陽光発電システム導入を計画している。進捗は順調であり、2013年度中に合計1MWを設置する予定だったところ、既に1.3MW分の設置を完了した。

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