保育園に太陽光発電設備を、自動車の走行距離で寄贈自然エネルギー

ソニー損保は自動車保険の契約者が走行した距離に応じて、幼稚園や保育園に太陽光発電設備を寄贈するプロジェクトを実施している。このほど11カ所目になる大阪府の保育園に3kW分の太陽光パネルとパワーコンディショナーなど発電設備一式を寄贈することが決まった。

» 2013年07月31日 13時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 ソニー損保は2009年から、全国の幼稚園や保育園に太陽光発電設備を寄贈する「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」を実施してきた。自動車保険の契約者が年間の走行距離を契約時の予想よりも短く抑えることができた場合に、100キロメートルにつき1円をソニー損保が寄付する。寄付する先はNPO法人の「そらべあ基金」で、寄付金を使って幼稚園や保育園に太陽光発電設備を寄贈する仕組みだ。

 すでにソニー損保の寄付によって設置された「そらべあ発電所」は全国10カ所に広がっている(図1)。新たに11カ所目として、大阪府堺市の保育園「平和園」に寄贈することが決まった。

図1 ソニー損保による「そらべあ発電所」の寄贈実績。出典:ソニー損害保険

 平和園には1枚130Wの太陽光パネル24枚とパワーコンディショナーのほか、発電状況を見ることができるタブレット端末を寄贈する。年間の発電量は3718kWhを見込んでいて、保育園で利用する電力の約12%をまかなえる想定だ。さらに発電量を表示するタブレット端末を使って、環境に対する子供たちの関心を高める。

 そらべあ基金はソニーグループをはじめとする企業や個人からの寄付をもとに、地球温暖化防止の活動や子供に対する環境教育を実施する団体として2008年4月に設立された。子供たちになじみやすいようにホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」をキャラクターに使って子供たちにメッセージを伝える手法をとっている。

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