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» 2013年09月24日 14時00分 UPDATE

スマートシティ:大規模スマートシティ着工、パナソニックと三井不動産が藤沢市で100戸

パナソニックなど12社と神奈川県藤沢市が進めるスマートシティ「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」。2013年9月には戸建住宅100戸の建設が始まり、国内で最も先進的なスマートハウスが現実化する。

[畑陽一郎,スマートジャパン]
yh20130925Fujisawa_map_250px.jpg 図1 神奈川県藤沢市と街区の位置

 パナソニックを中心とする12社と神奈川県藤沢市は、同市南部に広がる面積約19万m2の空き地を利用した開発プロジェクト「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)」(藤沢市辻堂元町)を進行中だ(図1、図2)*1)。約600億円を投じ、2018年度に全体が完成する。

*1) 2013年9月12日には国土交通省の「住宅・建築物 省CO2先導事業」にも採択された。

 パナソニックのグループ会社工場跡地の土地区画整理事業であり、戸建住宅約600戸と集合住宅約400戸の他、商業施設や健康、福祉、教育施設を含む街を作り上げる事業でもある。2013年9月には、パナホームと三井不動産レジデンシャルの2社が戸建街区を着工、2014年3月に合計100戸の完成を予定する。

yh20130924Fujisawa_town_590px.jpg 図2 Fujisawa SSTの街区予定図。出典:パナソニック

 Fujisawa SSTの特徴は、エネルギーを創り出し、それを貯蔵する仕組み「創蓄連携システム」を全戸に導入することだ。同システムの導入事例としては日本最大になるという。導入の目的は戸建住宅が排出する二酸化炭素(CO2)を正味0に抑え、停電時にも電力の供給を可能にすること。具体的にはCO2排出量を1990年比で70%削減し、加えて生活用水を2006年比で30%減らすことだ。再生可能エネルギーの利用率を30%以上に高め、停電時もライフラインを3日間確保できるようにする。

どうやって目標を達成するのか

 Fujisawa SSTで実現しようとしている目標水準は高い。実現するためには各戸のエネルギー管理が重要だ。そこで、全戸を「Fujisawaモデル」と呼ぶスマートハウスとした(図3)。

yh20130924Fujisawa_smarthouse_590px.jpg 図3 Fujisawaモデルのシステム構成。出典:パナソニック

 まず、全戸に太陽光発電システムと蓄電池を設置する。スマートハウスには2種類ある。オール電化タイプと、家庭用燃料電池「エネファーム」を導入するタイプ(W発電住宅)だ。各家庭に合わせて選択できるようにした。全体を「AiSEG」(関連記事)と呼ぶHEMSで結び付け、各戸最大38カ所の見える化を実現する。電力、ガス、水道の現在の利用状況に加えて、過去の履歴と比較することで住民にとって節電しやすい設備を整えた。HEMSにはもう1つ機能がある。非常時にも生活を継続するため、電力供給源を自動的に切り替える機能だ(図4)。500戸以上の大型戸建分譲住宅団地でこのような機能を利用できる初の事例だという。

yh20130924Fujisawa_emergency_590px.jpg 図4 非常時のバックアップ電源システム。出典:パナソニック

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