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» 2014年03月17日 16時30分 UPDATE

エネルギー管理:太陽光の遠隔監視システム、小規模でもメガソーラーでも役立つ

太陽光発電システムの故障は分かりにくい。小規模であってもメガソーラーであっても遠隔監視システムが役立つ。Looopは初期費用とシステム利用料を比較的低く抑え、導入しやすいシステム「みえるーぷ」の新版を発表した。

[畑陽一郎,スマートジャパン]

 10kW程度の小規模なものから、1MWを超える大規模なものまで、太陽光発電所には共通する課題がある。故障が目に見えにくいことだ。可動部がないために、他の方式の発電所よりも故障が起こりにくい一方、いざ故障したときに故障箇所が分かりにくい。

 さらに、固定価格買取制度(FIT)を利用して運用している場合には、「発電の中断=金銭的な損失」となる。そこで、20年間にわたって故障を検知し、記録し、警告するシステムが必要になる。

 Looopは発電量遠隔監視システム「みえるーぷ」の新版のサービス提供を3月18日から開始すると発表した。小規模な発電所からメガソーラーまで同一のサービスを同一の料金で利用できることが特徴。本体価格は24万8000円(税別、工事費別)、年間の利用料金は2万5000円(税別、通信費を含む)。

 みえるーぷを構成するのは、組み込み機器の一種である本体と通信機器、クラウドサービスだ。本体と通信機器は太陽電池モジュールの架台などに取り付けたボックス内部に格納する。本体はパワーコンディショナ(PCS)*1)から発電量情報を得、3G回線などを通じてデータをクラウドに送り、クラウド側で集計する。ユーザーはWebブラウザやメールを通じて監視結果を常時確認できる。

 図1にみえるーぷの本体を示した。東京で開催された「第7回国際太陽電池展(スマートエネルギーWeek2014)」(2014年2月26〜28日)で展示されたものである。本体(図中の白い箱)の寸法は300×300×160mm。本体の消費電力は約3W。

*1) 接続可能なパワーコンディショナは、低圧の場合、新電元工業と田淵電機、安川電機の製品。高圧の場合は、東芝三菱電機産業システムとヒロセーである。

yh20130317Looop_body_590px.jpg 図1 みえるーぷの本体

 新版では以下に挙げる4つの主な機能を追加した。ソフトウェアの更新による機能追加であるため、従来版のユーザーも新機能を享受できる。2014年5月以降、順次バージョンアップをする予定だ。

 第1に、パワーコンディショナの障害など技術者の支援が必要な故障を検知した場合、メールを通報すると同時に、ユーザーごとのWebページに状況を表示する。

 第2に発電結果をパワーコンディショナごとに比較表示できる(図2)。みえるーぷは最大20台のパワーコンディショナを接続でき、データを集計可能だ。発電量の合計を表示する画面もある(図3)。

yh20130317Looop_PCSs_590px.jpg 図2 複数のパワーコンディショナー(PCS)の出力を並べて表示したところ。PCSごとの発電比率も分かる。出典:Looop
yh20130317Looop_totalsum_590px.jpg 図3 発電所全体の発電量の時間推移を示したところ。出典:Looop

 第3に太陽光発電所が立地する位置の気象情報を得ることで、発電量の低下が故障によるものなのか、曇天など気象条件によるものなのかを判別しやすくした。日射計や温度計をオプションとして追加することで機能する。

 第4にストリング監視機能を追加した。ストリングとは太陽電池モジュールを数枚〜十数枚直列に接続したもの。ストリングごとの発電量を比較することで、何らかの故障が起きているのかどうかを調べやすくなる*2)

*2) 田淵電機のパワーコンディショナ以外を利用している場合は、別売の「みえるーぷストリングオプション」が必要。

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