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» 2014年06月11日 09時00分 UPDATE

自然エネルギー:人口5000人の町にGEグループのメガソーラー、32MWで2016年に運転開始

米国に本拠を置くGEエナジー・ファイナンシャル・サービスが全世界で再生可能エネルギーに投資する計画を日本でも開始した。岡山県の久米南町で建設が始まったメガソーラーに出資を決めたほか、瀬戸内市で進んでいる日本最大のメガソーラーにも出資を検討中だ。

[石田雅也,スマートジャパン]

 GEエナジー・ファイナンシャル・サービスが投資するメガソーラーは、岡山県の中部にある久米南町(くめなんちょう)で6月に入って建設工事が始まった。メガソーラーの開発・投資・運営を専門にするパシフィコ・エナジーがGEグループなどの出資に加えて、三菱東京UFJ銀行と中国銀行から総額110億円の融資を受けて進めているプロジェクトである。

 久米南町の丘陵一帯に太陽光パネルを設置して、32.3MW(メガワット)の発電能力を予定している(図1)。すでに1年以上前の2012年11月に固定価格買取制度の認定を受けていて、2016年3月に運転を開始する計画だ。

kumenan_sj.jpg 図1 「パシフィコ・エナジー久米南メガソーラープロジェクト」の完成イメージ。出典:GEエナジー・フィナンシャル・サービス

 太陽光発電の標準的な設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)である12%で計算すると、年間の発電量は3400万kWhになる。一般家庭で9400世帯分の電力に相当する。久米南町は人口が約5200人で、総世帯数は約2300世帯であることから、町内の電力使用量の4倍以上を供給できることになる。

 売電収入は2012年度の買取価格(1kWhあたり40円、税抜き)を適用できるため、年間に13億円を超える見込みだ。買取期間の20年間では270億円に達する。GEグループなどの出資額は公表されていないが、高い利回りを想定していることは確実である。

 GEエナジー・ファイナンシャル・サービスはGE(ゼネラルエレクトリック)のエネルギー投資部門で、全世界の再生可能エネルギーの開発に年間で10億ドル(約1000億円)以上の投資を続けている。久米南町のプロジェクトに続いて、同じ岡山県の瀬戸内市で進行中の日本最大のメガソーラーにも出資を検討している。

 瀬戸内市の計画は230MWの発電能力で2018年に運転を開始する。総事業費は最大で800億円を超える可能性があり、現時点では資金調達が最終的に確定していない模様だ。それだけにGEグループの動向が注目される。同グループは太陽光のほかに風力やバイオマスにも力を入れていて、日本仕様の発電機まで開発して事業の拡大に力を入れ始めた。

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