北関東の3カ所で68MWの太陽光、まずは33MWから自然エネルギー

ケン・コーポレーションは2014年7月23日、東京電力管内で合計68MWのメガソーラーを建設すると発表した。対象は北関東の3県だ。既に33MW分の建設に着手している。

» 2014年07月25日 09時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 住宅建設など不動産関連分野で事業を進めるケン・コーポレーションは、2014年7月23日、太陽光発電事業について発表した。同社は拠点を東京に置いているため、まずは東京電力管内で事業を進める。設備認定や電力会社との系統連系の手続きが完了している案件は合計68MW。既に33MW分の工事に着手している。「開発した太陽光発電所を販売するのではなく、自社の事業として進めていく計画だ」(同社)。

図1 発電所の位置。左から群馬県嬬恋村、栃木県那須烏山市、茨城県日立市

 事業計画は大きく3つの地域にまたがっている。北関東の栃木県と群馬県、茨城県だ(図1)。栃木県那須烏山市では、「ケン那須烏山太陽光発電所」(出力28.8MW)の工事を2014年7月に開始、2016年2月の完成を予定する。設計・調達・建設(EPC)を九電工に発注した。

 「面積110万m2の元ゴルフ場の土地のうち、コース部分に太陽電池モジュールを設置する(図2、図3)。設置部分は全面積の約4割」(同社)。自社所有地と複数の土地所有者からの賃借によって土地を手当てした。

図2 「ケン那須烏山太陽光発電所」の全体像(完成予想図) 出典:ケン・コーポレーション
図3 ケン那須烏山太陽光発電所内部の配置例 出典:ケン・コーポレーション

群馬県の計画は5つの土地に分かれる

 群馬県嬬恋村では5カ所に合計出力約8MWの太陽光発電所を立ち上げる。「KEN嬬恋太陽光第一事業所」から順に第五事業所までを置く。出力は最小のものが0.7MW、最大2.4MW。2014年7月までに3カ所、約4.4MW分の工事に着手しており、残り2カ所は2014年中に着工する予定だ。2014年12月以降に5カ所で順次、完成、運転を開始する。既に着工している3カ書のEPCは九電工である。

 「5つの発電所は1カ所に集まっておらず、もともと採草地だったり、非耕作地だったりさまざまだ。平たんな土地もあれば、緩やかな傾斜地もある。面積は5カ所を合計して約14万m2」(同社)。嬬恋村の土地は複数の土地所有者からの賃借地からなる。

 同社が太陽光発電所を計画する第3の地域は茨城県日立市だ。「ケン里美太陽光発電所」(出力31.2MW)を置く。「敷地面積126万m2のゴルフ場の土地に設置する」(同社)。自社所有地と複数の土地所有者からの賃借による土地だ。2015年春の着工を目指すという。

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