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» 2015年02月16日 18時00分 UPDATE

蓄電・発電機器:パワコン要らず、太陽光で充電できる5.6kWhの家庭用蓄電池 (1/2)

パナソニックは2015年3月から、家庭用の大容量蓄電池「【住宅用】創蓄連携システム 蓄電容量:5.6kWh」他2製品の受注を開始する。パワーコンディショナーを使わずにパナソニックの太陽電池モジュールと直結して、蓄電できることが特徴。価格は167万円(税別)。

[畑陽一郎,スマートジャパン]

 パナソニックは2015年3月25日から、家庭用の大容量蓄電池「【住宅用】創蓄連携システム 蓄電容量:5.6kWh」他2製品の受注を開始する(図1)。パワーコンディショナーを使わずにパナソニックの太陽電池モジュールと直結して蓄電できることが特徴。「その場合の変換効率は95%」(パナソニック)。パワーコンディショナー機能の容量は5.5kW*1)。接続可能な太陽電池モジュールの電圧は70〜420V。5入力の接続が可能。

 価格は167万円(税別、以下同じ)。自立出力時に200V出力が可能な製品の価格は179万円。蓄電池を2つ備えることで容量を11.2kWhに高めた製品は298万円。

 システムは図1にあるように、屋外に設置する「パワーステーション」(高さ1600mm、幅630mm、奥行き250mm)と、屋内に設置する「リチウムイオン蓄電池ユニット」(高さ610mm、幅480mm、奥行き230mm)の2つの部分からなる*2)。リチウムイオン蓄電池ユニットは電力を蓄えることに特化しており、電力の変換や宅内の機器との接続は全てパワーステーションが担う。

*1) 「5.5kWを超える場合は当社のパワーコンディショナーを増設して最大20kWまで対応可能だ」(パナソニック)。なお、既に太陽光発電システムを導入している家庭の場合は、パワーコンディショナーを経由せずに今回のシステムを接続する。
*2) この他にパワーステーションと有線接続して使うリモコン設定器が標準で付属する。

yh20150216pana_system_400px.jpg 図1 【住宅用】創蓄連携システム 蓄電容量:5.6kWhの外観 出典:パナソニック

利用できる電力が大きく、電力自給率が高まる

 創蓄連携システムを導入した場合の効果は大きいという。出力5.85kWの太陽光発電システムだけを導入しているモデル家庭の電力自給率は37.2%。これに対して5.6kWhの蓄電池を追加すると、自給率は63.5%に高まる。11.2khの構成では83.3%とさらに高い。

 停電時に利用する電力が265Wの場合*3)、5.6kWhのリチウム蓄電池ユニットが満充電状態にあったとすると、太陽光発電システムが動かなかったとしても約13時間電力を利用できる。1日11kWhの発電が可能な状況下では72時間以上に延びる。

 今回の製品は、2012年に発売を開始した従来品と比較すると電力量が2倍と大きい。従来製品の容量は4.65kWh、今回は5.6kWhであり、容量自体は約20%大きくなっただけだ。容量を拡張した手法は「放電深度」の調整にある。従来品は容量が残り40%になると放電を停止していたが、新製品では最大で残り10%まで放電できる。放電深度を深くとりながらリチウムイオン蓄電池ユニットの保証期間は10年と長い*4)

*3) 冷蔵庫(50W)、LED照明(100W)、テレビ(100W)、携帯電話の充電(15W)の場合を想定。
*4) パナソニックの特定の太陽電池モジュール(HIT244α、250α、N120)と組み合わせる場合は、保証期間が15年に延びる。

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