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» 2015年04月28日 07時00分 UPDATE

電力供給:Jリーグチームが新電力に参入、再生エネ導入と地域経済活性化へ

茨城県水戸市に新たな電力会社「水戸電力」が設立された。オール電化事業や太陽光発電事業を手掛けるスマートテックと、サッカーJ2リーグの水戸ホーリーホックの共同出資によるもので、水戸市を中心に再生可能エネルギーの導入や地域経済の活性化を促進していく。

[長町基,スマートジャパン]

 太陽光発電や電力小売事業を手掛けるスマートテック(茨城県水戸市)は、エネルギーの地産地消や地域貢献を目指し、サッカーJ2リーグの水戸ホーリーホックとの共同出資で水戸電力を設立した(図1)。本社は茨城県水戸市に置き、地元で発電された電力の買い取りやバイオマスをはじめとする発電所の建設事業を行う。

rk_150427_mito01.jpg 図1 水戸電力の事業スキーム 出典:スマートテック

 一般企業を対象に電力を安価に提供するとともに、2016年からスタートする電力の小売全面自由化後には、水戸市をはじめとする近隣市町村の住民に対して電力供給を行う方針だ。事業収益の一部を関連するエネルギー・インフラ産業に投資することで、水戸市および近隣市町村での雇用創出・企業誘致を促進するなど地域経済の活性化も図る。

 水戸電力の設立日は2015年1月9日で、代表取締役社長にはスマートテックの小寺雄三氏が就任した。当初の水戸電力の株主は、スマートテックと水戸ホーリーホックのみとなるが、今後は共同出資者を募るかたちで事業の運営を行っていく。初年度は電力販売により約10億円の売上高を計画している。

rk_150427_mito02.jpg 水戸電力の企業ロゴ 出典:スマートテック

 スマートテックは2005年に創業し、オール電化などを中心に住宅のリフォーム事業を展開してきた。2011年の東日本大震災以降は、太陽光発電事業にも本格的に参入して業績を伸ばしている。現在は経済産業省から新電力(特定規模電気事業者)の認定をうけており、電力小売事業も開始している。

 同社は将来的に太陽光発電や風力・水力・バイオマスなどの再生可能エネルギーの地産地消を進めていく方針で、スマートシティの構築なども視野に入れている。水戸市とは同市が所有する施設の屋根(26カ所)や調整池(2カ所)を太陽光発電用として借り受ける事業協定を結んでおり、こちらも順次太陽光発電システムの施工を進めていく計画だ。今回設立した水戸電力はこうした地元に密着した事業展開の軸となる。建設を計画しているバイオマス発電所についても、材料は間伐材の使用を予定しており「こうした材料も地元から調達していきたい」(スマートテック)としている。

 なおスマートテックは、茨城県水戸市のサッカーチームである水戸ホーリーホックに対して、スタジアム看板の企業スポンサーとなっている。

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