名古屋グランパスのスタジアム照明がLEDに、明るさ5割向上で節電効果もLED照明

Jリーグチーム名古屋グランパスの本拠地である「パロマ瑞穂スタジアム」の照明塔にLEDが導入された。パナソニックエコソリューションズ製のLED投光器モジュールを採用しており、ピッチの明るさは従来比50%向上し、さらに約5%の消費電力の削減に成功した。

» 2015年04月23日 07時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 パナソニックエコソリューションズは「パロマ瑞穂スタジアム」(名古屋市瑞穂区)にLED投光器モジュール「HID1500形」を216台納入した(図1)。夜間照明設備として2015年3月から運用を開始している。これにより競技面(ピッチ)の明るさは1500ルクス以上となり、これまでのメタルハライドランプと高圧ナトリウムランプを光源としていた場合と比較して明るさが約50%向上したという。さらに今回納入したLED投光器モジュールは100ルーメン/Wを超える効率であり、従来比約5%の消費電力の削減に貢献した。色温度は5000K。

図1 パナソニックエコソリューションズのLED投光器モジュールが搭載された照明塔(左)と「パロマ瑞穂スタジアム」の全景(右)出典:パナソニック

 照明の前面パネルには衝撃に強く、万が一の破損時にも飛散しにくいポリカーボネイトを採用している。LEDの特徴である瞬時点灯が可能になり、スタジアムの運用面での利便性が高まるメリットもある。LEDの熱を効率良く放熱させる設計により光束維持率85%を実現しており、設置からLEDの寿命末期まで明るさが維持できるという。

 LEDは指向性が強いことから一般的に明るい場所と暗い場所の差が大きく、ピッチ上の明るさにむらが出やすい。そこでパナソニックエコソリューションズは同社のLEDモジュールを組み合わせ、多様な明るさと配光のバリエーションを備えることでこの課題を解決した。

 同社では今後もスポーツ施設の多様なニーズに幅広く対応し、視環境の改善と省エネルギーに貢献する方針だ。

 「パロマ瑞穂スタジアム」は名古屋グランパスのホームスタジアムとしてサッカーJリーグの試合が行われている。2015年4月からネーミングライツ(命名権)を導入し、それまでの「瑞穂公園陸上競技場」から名称が変更された。

【訂正】 記事掲載当初、『「茨城県立カシマサッカースタジアム」などにもLED照明の納入実績がある』としていましたが誤りでした。お詫びして訂正いたします。上記記事は訂正済みです。(2015年4月23日)

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