ソーラーパネルを引いて押すだけ、作業時間半減のパナソニック新工法PVJapan2015(1/2 ページ)

パナソニックは2015年7月29〜31日の3日間、東京ビッグサイトで開催されている太陽光発電関連の展示会「PVJapan2015」に出展し、同社の太陽光発電システムの設置における新工法をアピールした。

» 2015年08月03日 09時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]

 パナソニックは2015年7月23日に住宅用太陽電池モジュールの新製品を発表したが、合わせてモジュールと架台の両方を改良した新工法を開発(関連記事)。2015年7月29〜31日に開催された太陽光発電関連の展示会「PVJapan2015」では、この新工法をデモし、来場者の注目を集めた(図1)。

photo 図1 パナソニックのPVJapanによる新工法のデモの様子

PS工法とは?

 新工法である「PS(プッシュ&スライド)工法」とは、レール状の架台フレームと固定金具などにより、施工を簡易化し安定した施工品質を実現する工法のことだ。文字通り「押して滑らせるだけ(プッシュ&スライド)」で、設置できる。

 現行の工法ではモジュール間がPV抑え(金具、ネジ)のスペースが必要なため約27ミリ空いているものを、取付金具などの改良により約7ミリへと狭小化を図った。それによりモジュール間カバーがなくても美しい外観を実現できる(図2)。

photophoto 図2 (左)が現行工法の太陽電池モジュールの設置状況。(右)がPS工法による設置状況。モジュール間の幅を約4分の1に低減できていることが分かる(クリックで拡大)

 PS工法は、モジュール間の取り付け幅だけでなく、設置作業時間を大幅に低減できることも利点である。

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