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» 2015年10月01日 09時00分 UPDATE

自然エネルギー:風力発電で1万4000世帯分の電力、大阪ガスが風車13基を和歌山県に建設 (1/2)

風況に恵まれた和歌山県の太平洋側で大阪ガスグループが大規模な風力発電所を建設する。13基の大型風車を設置して年間に1万4000世帯分の電力を供給する計画だ。すでに大阪ガスグループは和歌山県内の2カ所で風力発電所を運転中だが、新設する地域を含めて騒音対策が求められている。

[石田雅也,スマートジャパン]
inami1_sj.jpg 図1 「印南風力発電所」の建設予定地と和歌山県にある大阪ガスグループの風力発電所。出典:大阪ガス

 風力発電所を新設する場所は和歌山県の中部に位置する印南町(いなみちょう)で、太平洋岸から5キロメートルほど内陸に入った山間部にある(図1)。近くには「黒潮フルーツライン」と呼ぶ自動車道が走るのどかな地域だ。この道路の近くに広がる27万平方メートルの区域に、大阪ガスグループが13基の大型風車を設置する。

 風車1基あたりの発電能力は2MW(メガワット)で、合計すると26MWに達する。12月に着工して、2018年6月に運転を開始する予定だ。

 年間の発電量は5000万kWh(キロワット時)を見込んでいて、一般家庭の電力使用量(年間3600kWh)に換算すると1万4000世帯分に相当する。印南町の総世帯数(3250世帯)の4倍以上をカバーできる電力量になる。

 大阪ガスグループは電力事業を全国規模で展開するために、LNG(液化天然ガス)による火力発電に加えて石炭火力と再生可能エネルギーの電力を拡大する長期計画を進めている。再生可能エネルギーでは風力発電の導入に積極的で、子会社のガスアンドパワーが西日本の5カ所で風力発電所を運営中だ。

 そのうちの2カ所は和歌山県にあり、合計21基の風車で26MWの発電能力を発揮する(図2)。新たに建設する「印南風力発電所」が稼働すると、和歌山県内だけで3万世帯分を超える電力を再生可能エネルギーで供給できるようになる。

inami2_sj.jpg 図2 運転中の「広川明神山風力発電所」の全景。出典:大阪ガス
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