ドローン+クラウドで、太陽光発電設備監視の完全自動化を実現太陽光(1/2 ページ)

田淵電機は、IT・エレクトロニクス総合展示会「CEATEC JAPAN 2015」(2015年10月7〜10日、東京ビッグサイト)に出展。ドローンを使った太陽光パネルの遠隔監視システムなどをアピールした。

» 2015年10月15日 15時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 田淵電機は、「CEATEC JAPAN 2015」において太陽光発電用パワーエレクトロニクス事業ブランド「EneTelus(エネテラス)」製品群を出展。今後、太陽光発電関連で需要が伸びそうな、設備保全や遠隔監視に関連するソリューションをアピールした。

 今回の出展で、特に注目を集めたのが、ドローン(無人飛行機)による太陽光パネルの遠隔監視システムだ(図1)。

photo 図1 田淵電機がCEATEC JAPAN 2015で出展したドローンによる太陽光パネル監視システム(クリックで拡大)

 同システムは、赤外線カメラを搭載したドローンにより太陽光パネルを撮影してパネルの温度情報を収集し、通信ゲートウェイを通じてデータを送信。田淵電機が展開する遠隔監視システム「EneTelus クラウド」で蓄積したデータを組み合わせて分析することで、ソーラーパネルやシステムに発生した異常を自動で検出して、ユーザーへの連絡を可能とする(図2)。

photo 図2 ドローンによるパネルの温度監視により異常を発見したイメージ画像(クリックで拡大)

 ポイントは、ドローンの離着陸と飛行ルートについて、プログラムにより自動制御することが可能なった他、ワイヤレス給電技術を使い、ドローンが充電台に帰還すると自動でバッテリーを充電できるようにしたことだ。これにより、ドローンによる監視作業を全く人手を介さずに行えるようになるとしている(図3)。

photo 図3 離着陸して飛行しパネル監視を終え元の場所に戻るまで自動制御で行われる。充電もワイヤレス給電により自動で行われるため、人手を必要としない(クリックで拡大)
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