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» 2015年11月04日 15時00分 UPDATE

スマートシティ:英国ロンドンをIoTでスマートシティに、NECなどが参画

グリニッジ天文台などがあることで知られる英国ロンドンのグリニッジ王室特別区で、スマートシティの構築に向けたプロジェクトが始まる。同地区とNEC、デジタル・グリニッジ社が交通、医療、エネルギーなどのさまざまな分野でIoTを活用したサービスを展開していく。

[長町基,スマートジャパン]

 NECの100%子会社であるNECヨーロッパは、英国ロンドン南東部に位置するグリニッジ王室特別区(ロイヤル・バラ・オブ・グリニッジ)および、その傘下のデジタル・グリニッジ社と、スマートシティ分野で協力する基本合意書(MOU)を締結した(図1)。今後、ビッグデータやIoT(Internet of Things、モノのインターネット)ソリューションを活用し、同特別区の市民や観光客向けのサービスを強化していく。

rk_151104_nec01.jpg 図1 NECヨーロッパ COOの中津信彦氏とグリニッジ王室特別区 区議会長 Denise Hyland氏 出典:NEC

 グリニッジ王室特別区は、25万人以上の人口を抱えるロンドン地方行政区域で、2010年から2028年の期間で人口が34%増加すると推定されている。さらに世界的に名高い競技施設兼コンサート会場「The O2 Arena」(オーツーアリーナ)などがあり、人気の観光地でもある。そこで同特別区は、住民や観光客の増加への対応と行政サービスを拡充することで、生活・観光・ビジネスの拠点として発展させる「グリニッジ・スマートシティ戦略」を推進。デジタル・グリニッジ社がスマートシティ技術の開発を担当している。

 3者はこの「グリニッジ・スマートシティ戦略」の一環として、地元住民を対象とした公共・商業サービスの強化に向け、ビッグデータやIoT関連ソリューションの活用で協力していく。これに伴い、クラウドサービス型のスマートシティ・システム基盤であるNECの「クラウド・シティ・オペレーション・センター」を導入する。このサービスにより、同区全体に設置されたセンサーを通じて収集されたさまざまなデータを分析・処理することが可能となり、IoTを活用した安全・安心・快適な都市生活の提供を目指す。

 今後3者はこの協業を通じ、渋滞緩和などの交通領域、ソーシャル・ケア、住宅、廃棄物管理、スマートグリッドなど幅広い社会ソリューション分野におけるサービス向上を図っていく。また、同特別区内に設置されたセンサーを通じて収集された各種データを「クラウド・シティ・オペレーション・センター」上に公開することで、地元の起業家やアプリ開発者が住民ニーズに基づいた新サービスの創造が可能となる。これにより、新たなITスキルの開発・発展、および同特別区における新たなICT事業の成長促進が期待されるとしている。

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