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» 2016年04月06日 15時00分 UPDATE

省エネ機器:2018年までに戸建住宅全商品をZEH化、政府方針を2年前倒すパナホーム

パナホームは政府方針を2年前倒して2018年までに戸建住宅の全商品をZEH化する。大型パネル構造住宅の部材を見直すことで実現する。

[齊藤由希,スマートジャパン]

 ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)への注目度が高まっている。パナホームでは、2018年までに戸建て住宅の全商品をZEH化する方針を発表した。

 ZEHは、住宅の構造や設備の省エネ性能を向上して電力消費量を低減し、太陽光発電などで同等以上の発電を行うことにより、正味のエネルギー消費量をゼロとなる住宅を指す。経済産業省は2020年までに標準的な新築住宅でZEHを実現することを目指す(関連記事)が、パナホームはこれを2年前倒して達成する。

photo 図1 大型パネル構造のイメージ図 出典:パナホーム

 パナホームは、2013年から戸建て住宅のZEH化に取り組んできた。2014年にはZEH仕様をパッケージ化した「Blue Energy」を発売している。今回、2016年4月から戸建て住宅「CASART(カサート)」の新モデルを発売することにより、パナホームは全ての戸建て住宅の構造でZEH対応が可能になった。

 カサートは、外壁や床の大型化によって施工期間を短縮する大型パネル構造を採用している(図1)。大型パネル構造は、従来はZEH対応ではなかったが、部材の見直しなどにより断熱性を向上し、経済産業省のZEH支援事業における補助金制度の要件を満たす断熱性能(UA値0.6以下)を実現した。

 UA値は、建物外皮の熱貫流率の平均値で、外皮表面積に占める単位温度差当たりの総熱損失量で算出する。2013年10月に改正した住宅・建築物の省エネルギー基準で規定されている。

 既に制震鉄骨軸組構造や重量鉄骨ラーメン構造を採用した他の戸建て住宅ラインアップはZEHの要件を満たしている。

 戸建て住宅に断熱性の高い構造を採用するとともに、太陽光発電システムやHEMSなどをパッケージ化した「ゼロエコ」を標準搭載化していくことにより、ZEH化を達成する(図2)。

photo 図2 パナホームのZEH対応(クリックで拡大)出典:パナホーム

 ゼロエコは2015年4月から全ての戸建て住宅向けに展開している。夏は涼しく冬は暖かい床下の空気を室内に循環させることで冷暖房のコストを抑制する「HEPAプラス」なども盛り込んだパッケージだ。

 太陽光発電の売電と光熱費の低減により、一次エネルギーの自給率はカサートで101%、「エコ・コルディスII」で約300%を実現するとしている。

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