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» 2016年05月25日 15時00分 UPDATE

太陽光:発電量や光害対策、太陽光発電の気になるポイントを事前検証

パネルの反射による光害問題の対策や事業採算性の検討などを、太陽光発電所を「建設する前」に検証できるメリットは大きい。ソフトウェア開発のラプラス・システムは出力制御による発電量の変化や、周辺建造物に対する光害問題の有無や程度を検証できるシミュレーションソフトを開発した。

[陰山遼将,スマートジャパン]

 ソフトウェア開発のラプラス・システム(京都市)は、太陽電池パネルの「光害(反射光)問題」や、系統安定化のために導入が開始された太陽光発電の出力制御の検討に用いるシミュレーションソフト「Solar Pro 4.4」を発売した。

太陽光発電システムの発電量予測やシステム設計に役立つシミュレーションソフトは、有効なプレゼンツールとしても活用されている。同社のSolar Proは科学的に根拠のある、精度の高い本格的なシミュレーションソフトとして開発・販売され、国内外のユーザーから高い評価を受けているという。

 今回発売したSolar Proの新バージョンであるVer.4.4は、最近導入が開始された太陽光発電の出力制御による影響をシミュレーションできるようになった。出力制御の際は電力会社から太陽光発電の出力を落とすことが求められるが、その制御パターンをSolar Proに登録すれば、出力制御の有無による総発電量の違いを正確に試算できる。今後、新たな太陽光発電所の計画時には、出力制御を念頭に置いた投資経済性評価が必須となるが、その検討の際にも活用できる(図1)。

図1 出力制御のシミュレーションイメージ 出典:ラプラス・システム

 また、太陽電池パネルの反射光のまぶしさなどによる光害問題が、太陽光発電における新たな社会問題として注目され始め、反射光まで考慮したパネルの設置方法の検討が不可欠となってきた。同シミュレーションソフトでは3次元CAD上で描いた周辺の建物に対する光害問題の有無や程度を、あらゆる視点から確認することができる(図2)。

図2 太陽光パネルによる反射光の軌跡をシミュレーションした様子 出典:ラプラス・システム

 反射光については緯度・経度および時刻情報を設定することで、その地点・時刻での状況を表示する。アニメーションのように1日の反射光の動きを連続表示することも可能だ。また、任意で時間間隔を指定して反射光の軌跡を表示し、反射光が周辺にどのように影響するかを時刻ごとに把握することもできる。このようにシミュレーション結果を可視化することで、関係者への説明なども行いやすく鳴る。

 ラプラス・システムは今年で創業25年の科学技術系のソフトウェア開発会社。太陽光発電をはじめとする自然エネルギーの計測、表示、監視、シミュレーションにいち早く取り組み実績を拡大している。

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