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» 2017年09月29日 07時00分 公開

自然エネルギー:小水力発電の出力アップに、水圧管路のエネルギー効率を高める曲管

積水化学工業は、小水力発電の水圧管路に利用する曲管の新製品を開発。屈曲部の無い緩やかでスムーズな曲がり形状により、エネルギー利用効率の高い水圧管路を構築できるという。

[長町基,スマートジャパン]
「FTR-3D」の外観 出典:積水化学工業

 積水化学工業は、小水力発電の水圧管路に利用するFRPM(強化プラスチック複合管)用曲管「FTR-3D」を、2017年10月2日から販売する。FTR-3Dは、同社独自の成形方法による屈曲部の無い緩やかでスムーズな曲がり形状により、エネルギー利用効率の高い水圧管路を構築できるという。

 積水化学工業はFRPM管「エスロンRCP」の製造販売を1974年10月から開始し、農業用水や小水力発電、下水道などの管路向けに販売実績を積んできた。特に小水力発電分野では近年、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」の開始による需要増を受け、納入実績が大きく拡大。それに伴い、新製品開発にも注力してきたという。

 小水力発電施設の水圧管路は直管と曲管で構成される。高いエネルギー利用効率(小さな損失水頭)を得るためには、曲管部分で流速をいかに維持できるかがポイントとなる。そのため、曲管には内面に屈曲部がないスムーズ形状であることや、曲率半径がなるべく大きい緩やかな曲がり形状であることが求められている。

 FTR-3Dはこれらの要件を満たす製品として開発したもので、完全なスムーズベンド形状、かつ、曲率半径は常に管内径の3倍以上となっている。スラスト防護コンクリートが必要な場合を除き、外圧へん平による破損防止を目的とするコンクリート防護は不要など、施工のしやすさにも配慮した。

「FTR-3D」の特徴と従来製品との比較 出典:積水化学工業

 同社ではFTR−3Dの受注拡大を含め、2019年度にエスロンRCP製品で、売上高50億円を目指す方針だ。

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