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» 2017年12月12日 07時00分 公開

自然エネルギー:津波に耐える災害用シェルターを独自開発、地場ビルダーの挑戦 (1/2)

静岡県静岡市に本社を構える地場ビルダーが、「エコプロ2017〜環境とエネルギーの未来展」に災害用シェルターを展示した。シェルターの構造材として、特殊塗料を吹き付けた発泡スチロールを採用し、津波など自然災害に耐え得る強度と低コストの両立を実現した。

[松本貴志,スマートジャパン]

発泡スチロールと特殊塗料がシェルターの構造材に

 静岡県静岡市に本社を構える地場ビルダーの小野田産業は、「エコプロ2017〜環境とエネルギーの未来展」(2017年12月7〜9日、東京ビッグサイト)で、同社が開発した災害用シェルターを展示した。津波など自然災害に耐え得る強度と余裕のある室内空間を達成しながらも、低コストを実現した点が特長。2018年3月より販売を開始し、価格は100万円前後となる見込みだ。

エコプロ2017で展示された同社製シェルター「SAM」(クリックで拡大)

 今回展示を行ったシェルター「SAM(Shelter & Adventure Machine)」は、主に津波による被害の低減を目的に開発。底面にアウトリガーを備えた独自デザインによって、浮力と重心バランスを確保し、津波被災時でもSAMは安定して浮き上がるという。また、シェルターの主構造材は、特殊塗料「ポリウレア」を表面に塗装した難燃性発泡スチロールを採用し、津波の衝撃に耐え得る堅固さと軽量性を兼ね備えた。

 ポリウレアは、耐衝撃性や防水性など優れた特性を持ち、その特性から米軍にも採用された実績を誇る。国内ではビルや住宅、駐車場の外壁や床面の保護を目的とした施工が多かったが、その特性に着目した小野田産業はポリウレアを発泡スチロールに塗布し、強度を試験。津波用シェルターの構造材として、十分な強度が確認されたという。

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