ゴルフ場9ホールがメガソーラーに、3930世帯分を発電太陽光

オリックス・ゴルフ・マネジメントが、運営する島根県出雲市のゴルフ場敷地にメガソーラーを建設。年間予想発電量は一般家庭の約3930世帯分の年間電力消費量に相当する約1418万kWh(キロワット時)を見込む。

» 2018年01月19日 11時00分 公開
[長町基スマートジャパン]

 オリックス・ゴルフ・マネジメント(OGM、東京都港区)は2017年12月、運営するゴルフ場「いづも大社カントリークラブ」(いづも大社CC、島根県出雲市)で建設を進めていた太陽光発電所が完成し、売電を開始したと発表した。

完成したメガソーラーの上空写真 出典:オリックス・ゴルフ・マネジメント

 同発電所は、2015年11月末まで営業していた「華蔵コース」(9ホール)を活用し、2016年7月から建設していたもので、2017年11月15日に完成、同日売電を開始した。敷設パネル数は計5万688枚、最大出力1万3685kW(キロワット)、年間予想発電量は一般家庭の約3930世帯分の年間電力消費量に相当する約1418万kWh(キロワット時)を見込む。島根県でゴルフ場を活用したソーラー発電事業としては3番目という。

 OGMでは、売電を目的としたゴルフ場での太陽光発電事業を行っており、ディアレイク・カントリー倶楽部(栃木県鹿沼市)、比良ゴルフ倶楽部(滋賀県大津市)、富士OGMエクセレントクラブ伊勢二見コース(三重県伊勢市)に続いて今回が4カ所目になる。

 なお、いづも大社CCの年間発電量はOGMでは最大規模で、4カ所合計の年間想定発電量は1817万kWh、一般家庭約5050世帯分の年間電力消費量を賄う。

 いづも大社CCは、島根県の中央に位置し、縁結びの神様としても有名な出雲大社から約25分の丘陵地にある18ホールのゴルフ場。島根県内で営業しているゴルフ場では2番目に開業した歴史あるゴルフ場で、日本海を望む高台の広々としたフェアウェイと戦略性に富んだコースレイアウトが魅力だという。県内でも降雪の少ない地域にあり、冬でもゴルフを楽しむことができる。

 ゴルフ場は、近年のゴルフ人口減少に伴ってさまざまな場面で効率化を余儀なくされており、ソーラー発電事業への参入も少なくない。全国では約180カ所のゴルフ場がソーラー発電に転換されているといわれる中、OGMでは収益機会の多様化の一手段としてソーラー発電事業などによる余剰スペースの有効利用を進めている。今後も、ゴルフ場事業と自然との融合を考慮した上で、条件次第で自社運営施設において同様の取り組みを行う方針だ。

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