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» 2018年01月24日 09時00分 公開

自然エネルギー:大和ハウスが愛媛県に16MWの風力発電所、送電設備を山林の地中に

大和ハウスグループの大和エネルギーが、愛媛県に16MWの風力発電所の建設を開始。標高400〜450メートルの山林の中に建設する発電所で、景観への配慮から各風車間、風車と変電所間の送電設備のほとんどは地下埋設で施工するという。

[長町基,スマートジャパン]

 大和ハウスグループの大和エネルギー(大阪市)は、愛媛県西予市に風力発電所「DREAM Wind愛媛西予」の建設に着手した。同発電所は発電出力1万6000kW(キロワット)で、予定発電量は約8000世帯分に相当する年間約3万5000MW(メガワット)とする。2019年11月から発電を開始する予定だ。総事業費は67億円。発電した電力は「再生可能エネルギーの固定買取制度(FIT)」を活用し20年間、四国電力に販売する。売電単価は22円/kWh(キロワット時)で、20年間の売電額は約154億円を見込んでいる。

風力発電所の完成イメージ 出典:SBエナジー

 大和ハウスグループでは、大和ハウス工業の創業100周年にあたる2055年を見据えて、2016年度に環境ビジョン「Challenge ZERO 2055」を策定した。このビジョンの実現に向け、中期経営計画の対象期間に合わせて3カ年ごとに「エンドレスグリーンプログラム」として具体的な目標と計画を策定し、活動を進めている。

 2016年度からは「エンドレスグリーンプログラム2018」として、グループ全体で環境への取り組みを加速させている。現在、2030年までに事業活動における購買電力に相当する再生可能エネルギーによる発電を目指し、自社施設・遊休地への風力発電・太陽光発電システムの導入を図っている。

 こうした中で、同社は2012年から西予市での風力発電事業を検討。このほど大和ハウスグループとしては「DREAM Wind佐田岬」(同県伊方町)に次ぐ2カ所目のプロジェクトとして、土地所有者から標高400〜450メートルの山林にある約4.3ヘクタールの用地を賃借し、風力発電所の建設を開始した。

 建設にあたっては改正環境影響評価法の第1種事業にあたる風力発電所(1万kW以上)のため、環境影響評価を実施した。また、環境面への配慮から自然環境を極力現状のまま残し、風車の建設場所もなるべく道路近傍とし、最小限の樹木伐採や造成にとどめたとしている。

 風車は日立製作所製を採用し、定格出力2000kWのモデルを8基設置する。各風車間、風車と変電所間の送電設備のほとんどは地下埋設で施工する。これにより、鉄塔や電柱などの人工構造物が自然の景観を損なうことなく、送電経路の樹木伐採や間伐を最小限とし、さらに暴風などによる災害にも強い送電設備となる。

 大和グループの再生可能エネルギー事業(風力発電、太陽光発電、水力発電)の合計出力はグループ全体で227MW、大和エネルギーだけで114MW分の施設がある。

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