大阪ガスが北海道で風力発電事業、2021年稼働へ:自然エネルギー
大阪ガスが北海道南部に風力発電所を建設。出力25.3MWで、2021年の稼働を予定している。
大阪ガスは2018年3月16日、北海道南部に風力発電所を建設すると発表した。100%子会社であるガスアンドパワー(大阪市)を通じ、風力発電事業を手掛ける日本風力開発(東京都港区)の100%子会社である尻別風力開発の発行済み株式を取得。今後日本風力開発と共同で「尻別風力発電所(仮称)」の建設を進める。
尻別風力開発は2014年10月に設立。現在、北海道寿都町(すっつちょう)および蘭越町(らんこしちょう)で、発電容量25.3MW(メガワット)の風力発電所の建設に向けた準備を進めている。今後必要な許認可を取得し、2018年7月頃から送電線工事を始めて、2021年2月をめどに運転を開始する計画だ。
「尻別風力発電所」の建設予定地 出典:大阪ガス
大阪ガスではグループ全体で、2030年頃までに100万kW(キロワット)程度の再生可能エネルギー電源を確保する方針を掲げている。今回のガスアンドパワーによる尻別風力開発の株式取得もその方針に沿ったもの。
ガスアンドパワーはこれまでにも日本風力開発が開発した「肥前風力発電所」(佐賀県唐津市)、「平生風力発電所」(山口県平生町)など、建設中含め合計約11.1万kWに相当する7つの発電所を運営している。
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